アジアのゲーミングおよびレジャー業界を取材して16年目を迎えたIAGの新連載では、ちょうど10年前の特集記事「Opportunity knocks(チャンスは来る)」から、2011年7月当時の話題を振り返る。
後知恵というのはすばらしいものだ。韓国当局が国内外両方でゲーミング市場を開放しようとしているとしている声が聞こえてきているとIAGが伝えたのはちょうど10年前のこの月だった。
国内レベルでは、韓国の外国人専用カジノが地元プレイヤーに開かれるかもしれないということが示唆されており、文化体育観光部長官はこのように述べていた。「国民のカジノ入場を許可する方法を模索する。任期中に達成できるかは分からないが、プロジェクトを推し進める」。
10年後に早送りすると、2000年10月にオープンした江原ランドが、今なお韓国で唯一国民によるギャンブルが認められているカジノとなっている。現在必死で営業する16ある外国人専用カジノは、新型コロナの世界的拡大によってほとんどの海外渡航が停止されているために、壊滅的な打撃を受けている。
しかしながら、2011年7月、実際に日の目を見ることになった別の提案があった。IAGが伝えたところによると、当時、観光推進の手段として2~5つの海外IRに韓国がライセンスを発行するということが提案された。その道のりにはいくつか障害物はあったものの、その取り組みは実現に向けて順調に進んでおり、モヒガン・ゲーミング&エンターテイメントが2023年初頭に仁川にインスパイア・コリアをオープン予定、そしてそれからさほど遅れずにオープン予定の別のプロジェクトがつい最近までシーザーズによって監督されていた。済州島にもまた、広大な済州神話ワールドと最近開業した済州ドリームタワーができている。
おそらく、これからさらに10年という期間には、国民へのゲーミングの普及という夢も現実になるのかもしれない。
