ウィン・リゾーツの副社長で顧問弁護士兼秘書のエレン・ホイットモア氏は、スティーブ・ウィン氏のセクハラスキャンダルを受けて行った企業構造と文化の変更に、引き続き全面的に取り組んでいくと述べた。
同氏は、2018年に行われた取締役会および経営陣の抜本的な改革の一環として同社が追加した重要な人物の一人であり、顧問弁護士を長年務めたキム・シナトラ氏に代わって同職に就任した。
スティーブ・ウィン氏は、2018年初頭にセクハラ疑惑が公になった直後に会長兼CEOを退任し、その後、同社の全持ち株12.1%を売却した。
同社は、創業者に当てた複数の女性によるセクハラ行為の主張を調査しなかったとして、2019年2月にネバダ州ゲーミング委員会から過去最高の2,000万米ドル(約22億円)の罰金を科され、その3カ月後にはマサチューセッツ州ゲーミング委員会からも3,500万米ドル(約38億円)の罰金を科された。
取締役会はその後、ホイットモア氏の就任とともに、ハラーの元CEOフィル・ サルトル氏を会長に任命し、新たに4人の女性取締役を迎えるなど、ウィン氏の退任後にさまざまな変更を行っている。
国際ゲーミングアドバイザー協会の役員でグローバル・ゲーミング・ウィメンの理事、そして今年からネバダ州リゾート協会の会長を務めるホイットモア氏は、ゲーミングラボラトリーズ・インターナショナル制作のウェブシリーズ最新版イルミネーティング・コンバセーションに出演し、より多様で包括的な企業への変革に今後も全力で取り組んでいくと述べた。
「最高幹部全員が、諸状況に応じて行った変更にコミットしている。つまり、多様性と包括性、セクハラの防止、職場での女性の受け入れと奨励に、全力で取り組んでいる」。
「当社には、セクハラの主張への対応を監視する人員がいる」。
同社の多様性に関する認識を尋ねられた同氏は、特に経営陣レベルで目下発展中であることを認めた。
「当社は、考え方の多様性から恩恵を受けられると知っている。従って、求めていることの一つは、組織全体の多様性である」。
「当社は組織として非常に多様性に富んでおり、組織の上級レベルでの多様性をさらに高められるよう努めている」。
「そうしたい理由は、経験や背景が異なれば、さまざまなアイデアが議論にもたらされるから。全員が同じであれば、アイデアも毎回同じになり、そのような状況は求めていない」。
「同じ考え方をする者同氏で、意思決定をすべきでない」。