ザ・ベネチアン・マカオを含むラスベガス・サンズ所有のコタイストリップの施設で同様の改修工事が行われるかどうかは、ザ・ロンドナー・マカオとフォー・シーズンズの成功するか否かで決まる。
このコメントは、LVS会長兼CEOのロブ・ゴールドスタイン氏が今週開かれたバーンスタイン社の第37回年次戦略決定会議で伝えられた。そこで同氏は62億5,000万米ドル(約6,890億円)の先日のラスベガス資産の売却後、同社の新型コロナからの回復と将来の拡張計画について説明した。
同氏は以前、20億ドル(約2,205億円)をかけたサンズ・コタイ・セントラルからザ・ロンドナー・マカオへの改装工事の完了が近づいているにもかかわらず、LVSは喜んでマカオにさらなる100億米ドル(約1兆円)を費やすと述べていた。
その改装は、1,200客室あったホリデイ・イン・マカオを600客室スイートを備えたロンドナーホテルにし、ロンドンナー・コートのスイート370客室の追加を含んでおり、収益性の高いプレミアムマス顧客セグメントにより上手く対応するために、施設全体にテーマを設定している。
同氏は今週、このコンセプトが成功すればザ・ベネチアン・マカオとザ・ロンドナー・マカオでも同様の改修が行われる可能性があると説明し、
以下のように述べた。「我々は、そうなることを願っている。フォーシー・ズンズとロンドナーがうまくやれることを願っており、マカオに戻って更なる資金と資本を使いたいと考えている。つまり、常にアップグレードをしたいという意味である。減価償却は実数である。
我々はマカオと自分たちの未来を強く信じており、だからこれ以上喜ばしいことはない。パリジャンはかなり成功した例である。もっと良くなり得るだろうか?物事は常により良くなる可能性がある。
もしロンドナーが突破口となり、フォー・シーズンズが自身の役目を果たしたのなら、ベネチアンをより良くする方法をもう一度考え直したいと思う。新型コロナ前に60億米ドル(約6,615億円)を売り上げた同施設は、悪くもない小さなホテルではあったけれども、我々は常にそれを強化しより良い施設にすることができる。
そして、ザ・パリジャンでは、常にあなたがたにもできることがある。そして我々の楽観主義が正しいかどうかを確かめてみよう。もし我々が正しかったなら、マカオに戻りさらに資金を費やしたいと思う。それが今だ世界で最高の地上市場である。」
新型コロナのパンデミックと進行中である施設のファサード工事は、2月のオープン以来、業績を評価することが難しくなっているが、ゴールドスタイン氏は、ザ・ロンドナー・マカオがマカオの長年の旗艦店であったベネチアンと同レベルで競争できる可能性があると示唆した。
「同施設はマカオの中心地にあり、約6,000室の鍵を持っている。」と同氏は述べた。「古い施設に大勢の訪問客が訪れたことは一度もなかった。小売りやゲーミングの観点から、大勢のユーザーにアピールすることもなかった。ロンドナーの施設は非常に優れているかもしれない。
私は、人々が(国境制限が緩和された際に)マカオで何が起こるかについて、我々をあまり正当に評価していないと思う。国境検問所がパンデミック前のレベルに戻ったときに、我々は弊社ポートフォリオがこれまでの投資から大幅に強化されたと考える。」
LVSの社長兼COOのパトリック・デュモン氏は、サンズ ・コタイ・セントラルよりも高いリターンを生み出すというロンドナーに関して同様の強気な見通しを示しており、
以下のように述べた。「マカオが回復する時には、これまでにないほどより良い顧客構成でより良いキャッシュフローを生み出すために我々のギアリングはさらによくなっているだろう。それは施設の品質とルーム製品とその周辺のすべてのアメニティの効果によるものだ。」