和歌山県が誘致を進めるカジノを含む統合型リゾート(IR)で、県は公募していた事業者に「クレアベストニームベンチャーズ」(東京)を選定したと2日発表した。仁坂吉伸知事が県庁で記者会見を開き、明言した。事業者を選定したのは和歌山が初めて。
同社はカナダに本社を構えるIR投資会社のグループ企業。県は2027年の開業を目指している。
和歌山の事業者選定には「サンシティグループホールディングスジャパン」(東京)も参加していたが、5月12日付で辞退した。新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済の先行きが不透明なことなどを理由としていた。
IR誘致を表明しているのは和歌山の他に横浜市、大阪府・大阪市、長崎県の4地域で、国は最大3カ所を整備地域として選ぶ。