香港とシンガポールは、2021年5月26日から検疫なしで渡航できるトラベルバブル計画を再開。
トラベルバブルは昨年11月に開始される予定であったが、10月に香港で新型コロナウイルスの感染拡大が生じ、協定が中断されていた。香港の感染状況がようやく安定してきたことから、当局はすぐさま協議を再開した。
5月26日からの2週間、キャセイパシフィック航空とシンガポール航空の2つの航空会社が、香港とシンガポール間を1日1便ずつ、1便あたり最大搭乗者数を200人に制限して運航する。香港またはシンガポールのいずれかに到着した他国の旅行者がトラベルバブルの利用を希望する場合は、最初の検疫期間を終えた後、両国のいずれかに14日以上滞在してから他の管轄区域に渡航ができる。香港住民の場合、新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した人のみが搭乗できる。
昨年の当初の計画と同様、いずれかの国で新規感染者が報告された地域が7日間で1日平均5件以上に増加した場合、トラベルバブルは最低2週間中断される。その後、地域の件数が3日間で1日3件以下、7日間で5件以下になると、再開が検討される。
香港とシンガポールが前進する一方、マカオは慎重な姿勢を崩しておらず、月曜日には他の地域とのトラベルバブル協定を現段階では開始しないことを強調。
マカオ政府観光局(MGTO)の担当者は、「海外の人気旅行先の状況は予断を許さない」とコメント。
「マカオはすでに、中国本土との通常渡航を再開しており、トラベルバブルの開始を急ぐ必要はないと考えている」。