日本政府観光局(JNTO)は、2021年3月の訪日外客数が12,300人(JNTO推計値)であったことを発表した。
新型コロナウイルス感染拡大防止策の一環として観光目的の入国が引き続き認められていないことを含め、一部の例外を除いて国境を跨ぐ往来が停止されていることによる。なお、これは前年同月比93.6%減、新型コロナの影響前の2019年同月比99.6%減に相当する。
国別では中国の4,000人を筆頭に、次いで韓国が2,000人、米国・台湾がそれぞれ600人と続いた。
2020年1月下旬以降の新型コロナの拡大により、多くの国で海外渡航制限等の措置が取られ、日本においても検疫強化、査証の無効化等の措置が取られた。同年7月下旬以降、段階的にビジネス目的の入国が再開されていたが、12月下旬以降、日本における新規入国の一時停止や検疫の強化等の措置が取られ、2021年1月中旬には全ての対象国・地域とのビジネストラック・レジデンストラックの運用が停止されており、現在に至っている。
JNTOは、「新型コロナの拡大により、観光目的の国際的な移動に制約が続いており、感染状況の変化とともに各国の出入国規制や市場動向を引き続き注視していく必要がある」としている。