4月12日、福岡のホテルニューオータニ博多にて、九州IR推進協議会(略称KIRCカーク)の発足式が開催された。カークは、九州地方知事会、九州各県議会議長会ならびに九州経済連合会をはじめとした九州の経済団体等から構成される団体。発足式では、カークの麻生泰(ゆたか)会長、九州地方知事会の広瀬勝貞会長(大分県知事)及び長崎県の中村法道知事が挨拶を行った。
カーク会長の麻生泰氏(74)は麻生セメント(株)会長で九州経済連合会会長も務める。元総理、現副総理・財務大臣の麻生太郎氏(80)は兄。
発表された同協議会の共同宣言では「九州は、地理的にもアジアに近接し、古くから世界各国との交流の歴史に彩られ、多くの来訪者を迎え、発展を遂げてきた。現代もなお、成長著しいアジア地域と日本を結ぶ玄関口として、重要な役割を果たしている。このような中、観光先進国の実現を目指す統合型リゾートIRを、九州に誘致することは、世界のMICE需要や観光インバウンドを九州に呼び込み、九州・日本の魅力を世界に発信し、九州経済ひいては日本経済が飛躍的に成長・発展していく千載一遇のチャンスである。我々、九州IR推進協議会は、アフターコロナを見据え、九州へのIR誘致を実現することで、我々自らの手で九州を元気にし、そして次世代に繋いでいくこととする。そのため、我々はパートナーとなるIR事業者と公正、公平に対話を行いながら、次の3つのことを実行する」とし、①九州へのIR誘致、②IR需要の地元調達確保、③九州全域の魅力発信、の3つを掲げた。
カークでは、IR産業における地元調達促進に向けたセミナーを開催する予定で、第1回は、九州・長崎IRの候補地である佐世保市にて、6月に開催を予定している。