IR(カジノを含む統合型リゾート施設)の事業者などを管理・監督する政府のカジノ管理委員会は2日、日本で解禁されるカジノで認めるゲームについて「バカラ」など9種21分類とする施行規則案を公表した。5月9日まで行うパブリックコメントを経て、カジノの施行規則が決定する。
カジノ管理委による規則案によると、認められるゲームは▽バカラ(2分類)▽トゥエンティワン(4分類)▽ポーカー(8分類)▽ルーレット(2分類)▽シックボー▽クラップス▽カジノウォー▽マネーホイール▽パイゴウの9種及び、電子ゲーム機等。日本で馴染みのある麻雀、パチンコ、パチスロ等の文言は記されていない。
また規則案では、主要株主や役員などの社会的信用の確保のため、反社会的勢力とのつながりの有無などの背面調査を免許交付の判断基準の一つとすることや、役員や従業員などの犯罪歴や破産歴を事前に調査するとしている。
ギャンブル依存症対策として、カジノ事業者は、依存症の疑いがある利用者に対して最低1年以上の入場禁止や1カ月あたりの入場回数を制限する。事業者に、利用者や家族らの相談窓口設置を義務づけることとした。カジノ内では現在時刻がわかるようにすること、ATMの設置禁止なども明記されている。また、コンプの内容等が「著しく射幸心をそそるおそれがあるものに該当しないようにすること」とされているが、明確な基準は記されていない。