ユニオン・ゲーミング・セキュリティーズによれば、カンボジアの統合型リゾートのナガワールドの今回の休業はそれほど長くは続かない可能性が高いが、再び営業開始となる際には強力な外国人需要が迅速な回復を確実にするはずである。
ナガコープが2020年第4四半期決算を発表した翌日の水曜日に発行された調査報告書で、ユニオン・ゲーミングのアナリストであるジョン・デクリー氏は、先週の新型コロナウィルス発生による営業停止に関わらずナガワールドの見通しは広く前向きであると述べた。
Inside Asian Gamingによる記事の通り、ナガワールドは3,000人の従業員の大規模検査で11人の陽性判定が出た後の3月1日に閉鎖した。
「閉鎖期間は定まってないが、我々は2020年の数ヶ月閉鎖のようなことになることを望んではいない。」と、デクリー氏はナガワールドの昨年の4月から6月までの3ヶ月間の閉鎖の件を挙げつつ語った。
「カンボジアでの隔離期間は2週間だが、我々が十分な注意を払って再開するのはもう少しだけ時間を要すると見ている。以前の営業再開時のように、営業再開となれば操延需要がすぐに戻ってくるのではないかと考えている。カンボジアはこれまでに約100万回分ワクチンを受け取っており、今後これはパンデミックとの戦いや海外旅行者の開拓に大いに役立つに違いない。
これはデクリー氏がビジネスの短期的回復と長期的な成長軌道に対する経営陣の強い自信の表れであると述べたように、ナガコープは今週株主の配当としてその2020年下半期の利益の100%を支払うつもりであると断言した。
ユニオン・ゲーミングは今回の休業を受け、ナガ株に対する目標株価を13.5香港ドルから12.5香港ドルへ(水曜時点での現在の終値は9.94香港ドル)下方修正した。しかし、デクリー氏は、ナガコープが「プノンペンの厚みある地元市場と独占営業権による高い参入障壁が、カンボジアでの継続的な自律的成長とナガ3開発計画に後押しされた堅調な長期成長の見込みと相まって、継続的な力強い回復に向けて他にはない有利な立ち場にある。」と述べている。
ナガコープは今週、2020年度の利益は1億200万米ドルであり、マスゲーミング収益は年末までに新型コロナ以前のレベルの95%まで回復したと報告した。