RGとプレイヤージャーニー

IAGと責任あるゲーミング委員会との第5回コラボレーションでは、責任あるゲーミング文化を作り出す中での予防教育の重要性に焦点を当てる。

聴衆を知ることが、あらゆるビジネスにとって成功の鍵だ。そのライフサイクルにおいて顧客が今どこにいるのかを基にして、意思決定のための正しいメッセージを効果的に伝える能力というものが、持続的な成功と成長には不可欠だ。ゲーミング業界では同じ戦略が用いられていることが多い。世界で成功を収める事業者は、そのプレイヤージャーニーの各ステージでプレイヤーに適切な予防教育とツールを提供することによって、プレイヤーがしっかりと情報を与えられていると感じる手助けをでき、安全なプレイ習慣を採用し、最終的に責任ある、持続可能なプレイの文化を生み出すことができると知っている。

予防教育の戦術

効果的な予防教育プログラムは、望まれる行動に合わせたカスタムの重要メッセージから始まる。例えば、低リスクのギャンブル習慣を採用するようプレイヤーに呼びかけるのに使用するメッセージを伝える際、相手が若者か年配の人かでは、伝え方が異なるだろう。特定の聴衆に向けたメッセージをそれぞれに合わせて作ることによって、そのメッセージ確実に正しいトーンを用いているようにすることができ、ターゲット層とつながるための正しいメディアチャネルを使用することによって、メッセージが心に響く確率を高めることができる。低リスクギャンブル戦略などの話題に関する教育を提供し、その意識向上を図る際に重要となるのが、より安全なプレイのためのヒントが、様々なギャンブル形式に対して具体的であることだ。

人と人との触れ合いでギャンブルの害を軽減

ギャンブル環境の外にいるプレイヤーとつながるために有料のメディアチャネルを使用するのは有効な方法だ。彼らはギャンブルに関連するリスクやより安全にプレイする方法に関するメッセージをより受け入れる可能性が高い。ギャンブル場の中では、事業者はプレイヤー情報センターを通じて、有意義な形で一人一人とつながる機会を持っている。

プレイヤー情報センタ―はランドベースギャンブル場の中にある指定エリアで、研修を受けたスタッフがメッセージを送り、RGツールを宣伝し、サポート、プレイ中の休憩そして機密性の高いサービスを提供することによってプレイヤーに働き掛けることができる重要な場所になることができる。

スタッフは、特定の瞬間に個々のプレイヤーに向けたカスタムメッセ―ジを送ることができ、これによってプレイヤーと施設との間に信頼の絆が作り出される。このプレイヤーへの直接的なアクセスは、必要な情報を得た上での意思決定に影響を与え、より安全かつより持続可能なプレイヤーべ―スへとつながる。

プレイヤー情報センターのスタッフにはまた、施設スタッフと協力するために担うべき重要な役割がある。教育というのは、プレイヤーに推進できるようになるより前にまずは社内でスタートする。全てのプログラムの一番前にプレイヤーの健康と幸せを置いた一貫したメッセージを作ることは、その施設がプレイヤーの安全というものに対する責任に真剣に向き合っていることを意味する。危機的瞬間において、プレイヤー情報センターのスタッフは、状況の深刻度を下げ、最も必要なときにプレイヤーに支援を届けるためのスキルと経験を持っている。

予防から軽減まで、様々なプレイヤー教育戦略が一体となり、プレイヤーだけでなく事業者までも守ってくれる盾が作り出される。昔ながらの予防広告とソーシャルメディアの予防広告がプレイヤーの知識ベースを高め、ギャンブルのリスクに関する情報を提供する一方で、プレイヤー情報センターのスタッフは、関連性の高いかつ意味あるメッセージを届けるという重要な役割を担う。