MGMリゾーツ・インターナショナルの12%の株式を持つ米メディア大手IAC/InterActiveCorpが、ゲーミングの世界的大手であるMGMリゾーツが、英オンラインベッティング企業エンテイン獲得の努力を継続する場合、大幅に持株を増価させることに意欲的であることを示唆している。
Inside Asian Gamingが先週伝えた通り、MGMリゾーツは、129億米ドル以上に相当する取引において、株式提供という方法でエンテインを買収する可能性がある提案を行った。
既に米オンラインゲーミング市場でBetMGMブランドを通じてMGMの合弁事業パートナーになっているエンテインは、初回の提案は拒絶したものの、MGMは金曜、この取引を継続して遂行するための主要株主1社からの正式な後援を受けたことを明かした。
MGMによると、昨年8月に10億米ドルを優に超える一連の取引を通じてMGMの12%の株式を取得したIACが、今回のこの動きを支持し、エンテインの株主に対して部分的な現金オプションが提供される場合、その一部に資金提供することを意欲的に検討することを示唆する覚書を送った。
MGMは、これは、「IACのMGMおよびその展望に対する信頼による、MGMへの追加投資を通じて」行われると述べた。
「IACは法的拘束力のない覚書の中で、現時点ではこの目的のためのIACによるMGMへの追加投資は最大で10億米ドルにのぼる可能性があると考えていることも示唆した。そのような投資の条件や額は、IACとMGMの相互の合意が必要になるだろう。
IACは4,500億ドルのグローバルゲーミング市場へのMGMの進出を加速させるという当初の投資仮設と共に、これまでにMGMにおよそ10億米ドルの投資を行ってきた。IACはその覚書の中で、エンテインとの取引が完了しようがしまいが、IACは継続してMGMのこの目標を強く支持していくと述べている」。
IACは、エンテインの取得によってMGMは「ゲーミングとエンターテイメントにおけるピュアプレイ(専業)のオムニチャネルグローバルリーダー」になることができ、それによってBetMGMの成長と市場浸透を加速させることができるという考えを述べたようだ。
IACはまた、BetMGMの価値を最大化することで、「合併会社は積極的に、米オンライン市場への浸透度、主要な国際ゲーミング市場での新たな展開、将来のM&Aおよび株主への利益還元などの成長目標を追求できるようになる」という考えも説明した。