韓国の首都ソウルおよびその周辺にあるカジノが少なくともあと2週間休業を続ける。当局が土曜、厳しいソーシャルディスタンス措置を1月17日まで延長することを発表した。
今回の措置では、ソウル首都圏で韓国の5段階の警戒レベルで2番目に高いレベル2.5、そして国内の残りの地域でレベル2が維持される予定で、近い将来事業者にとってはほとんど変化がないことを意味している。
この制限は、12月15日にソウルにあるパラダイス・ウォーカーヒルのカジノ営業を停止したパラダイスや、12月始めに江南COEX、江北ミレニアム・ソウル・ヒルトン、そして釜山ロッテホテルにあるカジノの営業を停止したグランド・コリア・レジャーなど、韓国トップの外国人専用カジノ事業者を含む国内の大半のカジノ及び観光事業者に影響を及ぼしている。
国民のギャンブルが唯一認められている韓国のカジノ、江原ランドは、警戒レベルがレベル2に引き上げられた12月8日にその年3度目となるカジノ営業の停止を実施した。また、同社は、政府が年末年始の連休中の新型コロナ感染拡大を防ぐために、1月3日まで全ての観光事業を停止することを義務付けたことで、12月24日から所有するスキーリゾートの閉鎖も余儀なくされた。ウェブサイトに掲載された発表の中で、江原ランドは、スキーリゾートは今日から再開し、スキーリゾートで働く1,589人全員が新型コロナ検査で陰性だったと述べた。グランド・ホテルの営業は12月30日に停止した。
しかしながら、リゾート地である済州島では、政府がレベル2を維持したにもかかわらず、制限が緩和されている。地元政府の日曜の発表によると、5人以上の集まりは禁止されたままであるものの、以前に閉鎖を要請された観光客向け施設は最大3割の能力で営業できるようになっている。ホテルも、客室総数の半分の営業が認められている。
先月完全に営業を停止したのは済州島にある8つのカジノの約半分のみで、パラダイスのパラダイスカジノ済州グランドは12月を通じて営業を継続したカジノの1つ。パラダイスはまた、後に新型コロナの陽性が判明した患者が12月13、14日に施設に滞在したことを確認したものの、仁川にある統合型リゾート、パラダイス シティでの営業を継続した。通知の中で、パラダイス シティは、「検疫ガイドラインを厳格に守っており、お客様および従業員の安全、そして感染防止のために疾病予防当局と緊密に協力して追加の特別な検疫隔離対策を実施しているため、当ホテル及びリゾート施設をお客様にご利用いただくことに関して何ら問題はありません」と述べた。
韓国での新型コロナの新規感染者数は、2日連続で減少し土曜の824人、そしてその前の7日間全ての1000人以上から日曜には657人に減少した。しかしながら、地元メディアは検査率の低下が感染者数の低下につながったと報じている。
韓国疾病管理庁(KCDA)によると、過去1週間の1日当たりの平均感染者数は12月20日から26日までの1,017人から931.9人へと減少した。