社長兼COO
ゲンティン・シンガポール
会長兼CEO
リゾートワールド・セントーサ
パワースコア: 1,021
昨年の順位: 27
評価理由
• ゲンティンにシンガポールのゲーミングライセンスの獲得入札に勝利をもたらし、日本でのIR誘致で倍増を目指す
• ゲンティン・グループで最も利益の多いリゾートワールド・セントーサを運営
リゾートワールド・セントーサは、マリーナベイ・サンズに続く、シンガポールで脇役のピエロであるかのように演じているが、ゲンティンは全世界のゲーミングを率いるオーケストラのようなトップ団体である。会長リム・コック・タイ(林国泰)氏は、ゲンティン・シンガポールの指揮者であり、タン・ヒー・テック氏は重要な演奏者である。
タン氏は、グループの財政的旗艦であるRWSのライセンスを獲得し、昨年の収益は25億シンガポールドル(約1,931億円)、EBITDAは12億シンガポールドルであり、後者は同社がマレーシアで保有する独自のゲーミングリゾートのリゾーツ ワールド ゲンティンのEBITDAのほぼ3倍であった。タン氏は、2007年の初めにRWSのCEOに任命された。それは、シンガポール認定のレジャーアイランドにそのリゾートが開業する3年前のことであった。
550台のゲーミングテーブル、2,400台のゲーミングマシン、6つのホテルにまたがる1,600の客室、東南アジア唯一のユニバーサルスタジオ、ウォーターパーク、その他のアトラクションを保有するRWSを経営することに加え、タン氏は、おそらく似ている統合型リゾートのテンプレートを提供しつつ、日本のライセンス獲得が出来るようゲンティンを導いている。日本は、新型コロナウイルス感染症で捻出したグループ収益において大きな意義を持っている。タン氏がシンガポールの高技術者としての言動は、日本で功を奏していると伝えられている。
リゾートワールド・セントーサは、新しいユニバーサルスタジオのアトラクションや、ディナーシアター体験、水族館の拡張、最大1,100客室以上の増設、そして「シンガポール南部最大のウォーターフロント構想の目玉」ともてはやされている「ウ ォーターフロントライフスタイル型の複合施設」を含む、RWS2.0と称した45億万シンガポールドルをかけた拡張により、日本にとってさらに圧倒的魅力となるに違いない。しかしながら、RWS2.0は、「新型コロナウイルス感染症後の環境に対応するため」の再設計により先延ばしとなっていると、GENSは上半期のシンガポール証券取引所への提出書類に記した。
第2四半期全体の閉鎖により、RWSは2020年上半期に1億1,700万シンガポールドルの損失を公表し、7月1日より限定的に営業再開をした。RWSは、従来通り土手道を渡ってやってくるたくさんの日帰り旅行者を迎え入れているので、マレーシアとの旅行バブルとなればそれが救いとなるだろう。おそらくそれは、ウイルスに対する幾つかのコスト削減案の1つであるタン氏や経営幹部らの18%の給与カットを取り戻すことになるだろう。