CEO兼代表取締役社長
MGMリゾーツ・インターナショナル
会長兼業務執行取締役
MGMチャイナホールディングス
パワースコア: 1,059
昨年の順位: 無
評価理由
• ラスベガスのゲーミング業界で43年のベテラン
• スティーブ・ウィン氏と共に、ミラージュのオープニングチームの一員として貢献
• 前任者のジム・ムーレン氏と同時期にMGMリゾーツに入社
正真正銘の業界のベテランであるビル・ホーンバックル氏は、前任の会長兼CEOであるジム・ムーレン氏が3月に明け渡したMGMリゾーツのトップの座に就くのに非常に興味深い時期を選んだ。
MGMが将来的に同社を率いるべき人間は誰かを調査し調整を図る間、最初はCEO兼代表取締役社長として就任したが、7月にはホーンバックル氏がムーレン氏の恒久的な後任として承認された。ラスベガスのゲーミング業界がかつて直面してきた中で最も困難な時期に、43年間かかった地位の上昇を達成した。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックを制御することが不十分だった場合、最も象徴的なラスベガスの施設MGMグランドと、46億米ドルの1月の巨大取引の一環としてマンダレイ・ベイを保有する不動産投資信託の相当量の株式の売却を見込む最新の投げ売りもまた行う予定である。
その取引は、MGMのUSスポーツ賭博の発展と同様に、日本・大阪での統合型リゾート開発につぎ込むための現金調達が狙いであった。後者についてホーンバ ックル氏は、日本のIRに関わる規制の不確実性がある程度増していることをずっと疑問視している。
MGMリゾーツのトップの座にホーンバックル氏より相応しい者がいるという主張は、今のところラスベガスに存在しない。62歳となったホーンバックル氏は、ニュ ーイングランドからシン・シティに到着後、18歳の若き時にバーテンダーとして、またその後競馬クラブの皿洗いとして自身のキャリアをスタートさせたが、決して過去を振り返ることはなかった。彼はヒルトンホテルで働いた後、1989年のミラージ ュ開業を手助けしたウィン・リゾーツで時を過ごした。
ホーンバックル氏は、前任者のムーレン氏と皮肉にも同じ1998年にMGMに入社したため、それから22年間、同氏は会社の発展についての独自の洞察をムーレン氏に示してきていた。