業務執行取締役
マリーナベイ・サンズ
業務執行取締役 – グローバル開発
ラスベガス・サンズ
パワースコア: 733
昨年の順位: 17
評価理由
• アジアのもっとも評価されている統合型リゾートを創造する助けになった
• マリーナベイ・サンズの日常業務から退いて、地域開発の機会に集中
マリーナベイ・サンズの社長兼CEOを約10年務めてから、ジョージ・タナシェビ ッチ氏は2月に業務執行取締役という役目に移行した。カジノ部門の日常業務は、長年ナンバー2のアンドリュー・マクドナルド氏に、非ゲーミング部門の日常業務は、ギャラクシー・エンターテインメントやクラウン・リゾーツと働いたことがある、MBSリゾート業務部シニアバイスプレジデントのポール・タウン氏に任せた。
タナシェビッチ氏はホテルタワー(と屋上プール)や1万5,000人収容のアリーナ、追加のMICEスペースとゲーミングフロアを加えるための33億米ドル(約3,477億円)規模の拡張には関与し続けている。そして政府関係や法律、コンプライアンス問題にも取り組んでいる。
シンガポールでの政府関連不動産開発業者であるキャピタランドでの経験が、2006年のマリーナベイのIRライセンス取得、そして現代都市の統合型リゾート原型となったMBSの創造に貢献した。これにより、シェルドン・アデルソン氏のコンベンションベースのIRモデルがアジアでも成功できると証明した。
今回の役職移行でタナシェビッチ氏は、ラスベガス・サンズをグローバル展開させる役割に集中することができる。主にアジア内の機会を検討していると同社が言う。ことし5月にLVSが日本から撤退した(規制が緩和されるか、東京が誘致の意思を示した場合はLVSが日本に戻るのではないかと見る人は多い)にもかかわらず、タナシェビッチ氏は忙しい。
LVSは、コンベンションベースのIRモデルを韓国やベトナムへ導入することと、他の国のビジネスセンターや金融センターでの機会に長いこと関心を示してきている。