会長
チョウ・タイ・フック・エンタープライズ(周大福)
パワースコア: 797
昨年の順位: 36
評価理由
• サンシティグループおよびビナキャピタルと提携するベトナムのホイアナ統合型リゾートの主要パ ートナー
• 同氏の父であるチェン・ユートン氏が保有していたSJMホールディングスの親会社STDMの10%の株を継承
• オーストラリアのスター・エンターテインメント・グループの株式4.99%を保有する戦略的パートナー
• カリブ海最大のリゾートであるバハ・マーを中国国家債権者から買収
家族の代表として、父親チェン・ユータン氏(鄭裕彤)の周大福と新世界帝国の管理を引き継いで以来、ヘンリー・チェン (鄭家純)氏は、ゲーミングマーケットの割合をより多く得るために展開しようと試みた。5年前、同氏による戦略が効果を見せ始めた。
1982年、チェン・ユートン氏は、元々は上海カジノの権力者であったイップ・ホン(葉漢)氏が所有した、スタンレー・ホー氏(何鴻燊)のマカオカジノの独占権となるSTDMの10%の株を買収した。イップ氏とホー氏の関係が崩れたため、チェン氏はホー氏を助けるために入り込んだ。
マカオがゲーミングの自由化を行なった際、ニューワールドは、カジノライセンスの入札に失敗した。シンガポールのIR競争においても興味を示したが、それ止まりであった。マカオの主要ジャケットプロモーターであるサンシティグループの買収入札も立ち消えた。
2015年、一家の投資手段である宝飾品販売大手のチョウ・タイ・フック・エンタ ープライズ(周大福)は、ゲンティンが断念し凍結中であったベトナムの統合型リゾ ート計画の過半数の株式を取得した。今やホイアナと呼ばれるそのIRは、少数派株主であるサンシティがゲーミングを、チェン家のローズウッドブランドが宿泊施設を運営している。
その年の後半、CTFEは、急速にナンバー1に迫るナンバー2のオーストラリアのゲーミング事業者であるスター・エンターテインメントと一緒にブリスベンのIRの落札に貢献し、結果的に戦略的パートナーとして4.99%の株式を取得した。さらに遠い地では、中国政府の債権者が元の開発者を追い出したことについて多くの質問をせず、35億米ドル規模のIRを開業することが出来る経営者を求めた時に、CTFEが入り込んだ。
CTFEは、持っている数十億ドルとローズウッドブランドに加え、小売事業やホスピタリティ、そして不動産事業からの高級顧客のデータベースを提供することができる。パートナーにこれ以上の何を求めるだろうか。