「大阪・関西万博」登録申請承認へ　BIE総会、12月に開催

　新型コロナウイルスの感染拡大で6月の開催予定が延期になっていた博覧会国際事務局（BIE、本部・パリ）の総会が、12月1日にオンラインで開かれることが決まった。日本政府が提出した2025年国際博覧会（大阪・関西万博）の登録申請書が承認される見通しだ。承認を受けて、政府などは約150カ国を目標とする参加招請活動を本格化させる。日本経済新聞が伝えた。

　政府は年内にも万博の基本方針を閣議決定し、運営主体の2025年日本国際博覧会協会が基本計画を公表する。

　登録申請書の承認前には参加招請活動ができなかったため、まず承認後ただちに政府が外交ルートを通じて各国や国際機関に正式な招請状を送る予定。並行して内閣官房の国際博覧会推進本部（本部長・菅義偉首相）が中心になり、様々なルートを通じて各国に参加を働きかけていく。

　コロナ禍で海外への直接訪問が難しいほか、今年10月からアラブ首長国連邦（UAE）で予定していたドバイ万博の開催は1年遅れとなる。このため各国が25年万博に注目するのが遅れる可能性もある。このため、日本政府はテレビ会議などの機会もとらえて各国にアピールし、参加を求めていくことになりそうだ。

　21年10月から半年間、カタールで開く予定だったドーハ国際園芸博も同国政府が23年10月開幕へ2年の延期を求めており、12月に開くBIE総会で認められる見通しだ。