ウィン・リゾーツが2020年7-9月期、マカオのリゾートで2億1,600万米ドル(約226億210万円)の損失となったことを報告した。新型コロナウイルスによって同四半期を通じて越境移動が制限され続けたことが要因となった。
同四半期の収益は93.7%減の6,710万米ドル、調整後EBITDAは1億1,210万米ドルの損失となった。20年第2四半期に計上した収益2,060万米ドル、調整後EBITDA損失1億9,350万米ドルからはわずかな改善を示した。
今回の減少の大部分が感じられたのがコタイの旗艦施設、ウィン・パレスで、営業収益は1,570万米ドル、前年第3四半期に報告した5億9,820万米ドルからは97.4%もの大幅減となった。
ウィン・パレスの調整後プロパティEBITDAは7,760万米ドルの損失。
半島側にあるウィン・マカオでは、営業収益が5,140万米ドルへと89.2%減少し、調整後のプロパティEBITDAは3,450万米ドルの損失となった。
同四半期の両施設を合わせたVIPテーブルゲーム勝ち金は1,970万米ドル、マステーブル勝ち金は2,490万米ドルとなった。ウィン・マカオは第2四半期、カジノプレイで1,500万米ドルという実際の損失を報告していた。
ウィン・リゾーツの米施設および最近スタートしたインタラクティブ事業を含むグループ全体の収益は77.5%減の3億7,050万米ドルで、純損失は7億5,810万米ドルにのぼった。
ウィン・リゾーツのマット・マドックスCEOは、「新型コロナウイルスの影響、そしてそれに関連する営業制限が続いているにもかかわらず、我々は過去数カ月間の各施設での進歩に励まされている。
アンコール・ボストンハーバーは第3四半期に過去最高の四半期EBITDAを報告し、ウィン・ラスベガスは週末には継続して好調なレジャー需要を経験した。ホテル客室稼働率もカジノプレイも堅調だ。マカオでは、渡航制限が徐々にかつ慎重に緩和され始めており、それによって10月には損益分岐点EBITDAを達成することが出来た。我々は、2021年に向かう中で、マカオが消費者需要の復活から継続して利益を得ていくと確信している」とコメントした。