セガサミーホールディングスは4日、アミューズメント施設を運営する連結子会社セガエンタテインメント(東京)の株式の85.1%を遊技機器関連のGENDA(ジェンダ、同)に譲渡すると発表した。譲渡価格は非公表。
セガサミーは売却に伴い、国内のゲームセンター運営事業から年内に撤退する。新型コロナウイルス感染症の影響より施設の稼働が著しく低下していた。今回の株式譲渡によってセガサミーのSEに対する議決権所有割合は14.9%となり、SEは連結子会社から除外される。
セガサミーホールディングスは、「エンターテイメントコンテンツ事業におけるアミューズメント施設分野は新型コロナウイルス感染症による影響を強く受けていることから、施設稼働が著しく低下しており、2021年3月期第1四半期時点で大幅な損失を計上している。また、足元では回復傾向にあるものの、依然として不透明な状況が続いている。
当社では、このような事業環境の変化に適応し、アミューズメント施設分野の収益性改善と早期での売上回復を図るべく、様々な選択肢を検討してきたが、その過程において、アミューズメント施設事業の拡大に強い意欲を持つGENDA社へSEの株式を譲渡する協議を進め、本日開催の取締役会において株式譲渡契約の締結を決定した。これに伴い、SEが保有する固定資産等の帳簿価額を株式譲渡による回収可能価額まで減額したことなどから、 当該減少額等を 2021年3月期において約200億円特別損失(構造改革費用)として計上する予定だ」と説明した。