サンシティグループは、日本のIR誘致の活動拠点となる和歌山に新事務所を開設した。
サンシティ グループ ホールディングスは、日本初の統合型リゾートの1つとなるための活動を本格的に始動し、和歌山に新事務所を開設した。
新たに設置された和歌山事務所は、サンシティの日本IR誘致の促進拠点と呼ばれ、354㎡の広さを持ち、「和歌山の活性化につながる様々な活動を実施する」と同社が述べた。
一般開放されたカフェやコミュニティイベントスペースを提供することで地元住民にとってのリソースの役割も果たすことになり、サンシティはギャンブル依存症セミナーや「(地域)再生アイデアソン」といった様々なイベントを開催予定。
事務所を尋ねると、訪問者は、和歌山IR2.0が簡単に理解できるよう作られたコンセプト紹介ビデオや縮尺模型を見ることができる、とサンシティは説明する。
39億から45億米ドル規模の予算となるサンシティのIR2.0は、2,600室の客室とヴィラ、レストランやスカイラウンジ、温泉・スパ、かなりの広さを持つ展示スペース、屋内スポーツ施設および近隣の沿岸の町や観光地へのボートツアーなどを提供する。
同社は今年に入ってIAGに以下のように述べている。「競合他社とは異なり、我々が焦点を合わせているのは、日本に何をもたらすことができるのかではなく、日本を世界に見せることです。だからIR 2.0コンセプトなのです。
和歌山県の特徴に焦点を当て、これまでのIRモデルとは異なる、地域の歴史的伝統や、自然の景観、地域文化をすべて統合した世界初のIR 2.0を構築する予定です。
IR 2.0は、事業者が進んで市場に何かを提供しようとするものではなく、むしろ現地の文化に注目し、その地域ならではの特徴と長所を世界に示すことです。
和歌山県は独特の天然資源、豊かな文化的、歴史的、伝統的な特徴を持っています。サンシティグループは、16か国の26都市に事業を拡大しています。さまざまな国のIRに関する深い調査と理解があります。
当社は、リゾート管理における独自の資源、ネットワーク、強みや経験を活かし、多彩な和歌山県を世界に示すことができると確信しています」。
サンシティグループは、カナダの投資会社クレアベスト・グループと並び、4月の和歌山市コンセプト提案募集(RFC)に応じた2社のうちの1社。和歌山県は最近、誘致をめざす統合型リゾート(IR)について、運営に応募した企業が事業提案(RFP)を提出する期限を8月31日から10月19日に延期すると発表した。事業者選択の期限もまた2020年11月から2021年1月に延期となった。