IR(統合型リゾート施設)参入を巡る汚職事件で、衆院議員の秋元司被告(48)=収賄罪などで起訴=に760万円相当の賄賂を渡したとして贈賄罪に問われた中国企業「500ドットコム」元顧問、紺野昌彦被告(49)、仲里勝憲被告(48)の論告求刑公判が25日、東京地裁であった。時事通信などが報じた。
検察側は、「短期間で4件の贈賄を行い、IR整備法案の政府・与党内の検討状況などの情報提供を受けるなど癒着を深めていた。IR事業の整備に対する社会の信頼を著しく失墜させた」として紺野被告に懲役2年、仲里被告に懲役1年10月を求刑。両被告は起訴内容を認めていた。弁護側は「500ドットコムはIRへの参入を果たせておらず実害は生じていない」と述べ、秋元議員側からの証人買収を断り、捜査にも協力しているとして執行猶予を求めた。判決は10月12日に言い渡される。