マカオ大手のジャンケット、タク・チュン・グループのCEOがカジノを運営するマカオ・レジェンド・デベロップメントの筆頭株主の1人になっている。
レヴォ・チャンの名で知られる陳栄煉(an Weng Lin)氏は、先週金曜9月11日に、自身が100%を所有する投資会社のパーフェクト・アチーバー・グループを通じて、およそ12億8,000万香港ドル(約174億円)相当の取引でマカオ・レジェンドの20.65%の株式を取得した。火曜、取引の詳細が正式発表のリリースを待つ間に香港証券取引所を通じて公開された。
その更新後の株主一覧によると、チャン氏は、マカオ・レジェンドに以前から保有していた約0.11%と合わせた20.75%を現在保有している。

マカオ・レジェンドは、SJMのライセンスの下、マカオのレジェンドパレスおよびバビロンにあるカジノを運営する。その両方が同社のマカオ・フィッシャーマンズ・ワーフ地区内にある。また、ラオスのサヴァンレジェンドと横琴島にあるショッピング複合施設も所有する。
チャン氏は現在、長きにわたって会長を務めるデイビッド・チョウ氏およびCEOのメリンダ・チャン氏が夫婦で保有する29.89%に次いで、マカオ・レジェンド2番目の単一筆頭株主となっている。チョウ氏は今年3月にCEOの職を妻のメリンダ氏へと譲った。
マカオ・レジェンドは新型コロナによる景気低迷が原因となって、損失が2019年上半期の1億750万香港ドル(約14.6億円)から2020年同期間には5億5,020万香港ドル(約74.5億円)に拡大したことを報告した。今回の大量の株式売却は、それを受けてのものとなる。
マカオ・レジェンドは月曜の早い時間に香港証券取引所での取引を停止していた。