2021年度に970億円の収支不足が見込まれることを1日に発表した横浜市。林文子市長は2日、IR(統合型リゾート施設)の誘致や新たな劇場整備について「道筋を付けたい。将来的に必要なものであれば、今の財政(状況)の中でもできるだけの予算をつけていく」と述べ、見直す考えがないことを示した。神奈川新聞が伝えた。
市によると、新型コロナウイルス感染症の影響で21年度の市税収入は20年度当初予算に比べ460億円減少という危機的な減収となる見通し。副市長は1日、21年度の予算編成を「『平時』ではない危機的状況」とコメントした。
林文子市長は2日の定例会見で「全ての事業をやめるのではなく、必要なものには無駄をそぎながら予算をつける」と説明。20年度予算に計上したIR誘致や新たな劇場整備などの各関連費を減額する可能性を問われ、「状況を見ながら。減額できるならばしたいと担当には言っている」と述べた。