衆院議員の秋元司被告(48)が収賄罪で起訴されたカジノを含む統合型リゾート(IR)参入を巡る汚職事件で、東京地裁は14日、贈賄罪で起訴された中国企業「500ドットコム」元顧問の紺野昌彦被告(48)と仲里勝憲被告(48)の初公判期日を26日に指定した。日本経済新聞などが伝えた。
起訴状によると、両被告は、秋元議員が内閣府副大臣としてIR事業などを担当した2017年9月~18年2月、現金や北海道旅行費など計約760万円相当の賄賂を提供したとされる。また紺野被告は無届けで現金1,500万円を日本に持ち込んだとされる外為法違反罪でも起訴された。
東京地裁は同日、北海道旅行費の提供で共謀したとして贈賄罪で起訴された札幌市の観光会社「加森観光」元会長、加森公人被告(77)の初公判も26日に指定した。
事件を巡っては、東京地検特捜部が4日、紺野、仲里両被告に公判で虚偽の証言をするよう持ちかけ、現金提供を申し込んだ会社役員ら3人を組織犯罪処罰法違反(証人等買収)容疑で逮捕した。