衆院議員の秋元司被告が収賄罪で起訴されたIR(統合型リゾート施設)参入を巡る汚職事件で、贈賄側の被告に偽証を持ちかけたとして逮捕された会社役員の淡路明人容疑者が、秋元議員が保釈されて以降、定期的に面会していたことがわかった。日本経済新聞が報じた。
淡路容疑者と佐藤文彦容疑者はことし6~7月、中国企業500.com元顧問の紺野昌彦被告=秋元議員への贈賄罪で起訴=に、宮武和寛容疑者は元顧問の仲里勝憲被告=同=に現金を提示して、300万円の賄賂授受があったとされた2017年9月の議員会館での面会について「秋元議員と会っていないと話してくれ」などと、容疑を否認する秋元議員の主張に合わせた証言をすることを依頼するなどの偽証を持ちかけた疑いが持たれており、秋元議員の関与の有無が大きな焦点となっている。
淡路容疑者ら3人は組織犯罪処罰法違反(証人等買収)容疑で逮捕されており、東京地検特捜部が捜査を進めている。証人等買収罪の罰則は2年以下の懲役などで、組織犯罪に関して行われた場合は5年以下の懲役などとなる。
秋元議員は「事件に私は一切関与していない」と述べており、起訴されている収賄容疑に関しても当初から一貫して否認している。