香港に上場するゲーミング投資会社で、ウラジオストクにあるカジノリゾート「ティグレ デ クリスタル」の60%の株式を保有するサミット・アセント・ホールディングスが、新型コロナウイルスの影響で、2020年上半期の親会社の株主に帰属する損失が5,000万香港ドル(約6.9億円)にゆっくりと迫っており、グループ全体の損失が第1四半期の1,330万香港ドル(約1.8億円)から拡大していることを警告した。
現在サミット・アセントの24.74%の株式を保有するサンシティグループがその持株を69.78%にまで引き上げることになる引受株式の取得準備を進める中、以前は公表されていなかった20年第1四半期業績の詳細が、昨夜の一連の発表の一部に含まれていた。
サンシティの完全子会社であるビクター・スカイ・ホールディングスを通じた今回の取引で、同グループには12億4,000万香港ドル(約170.4億円)の費用がかかる予定で、サミット・アセントはおよそ16億2,000万香港ドル(約222.6億円)の資金を手に入れる。
サミット・アセントは、その調達資金の52.3%に相当する8億4,700万香港ドルは予約株に、37.1%に当たる6億100万香港ドルはティグレ デ クリスタルの第2フェーズ開発に、そして10.6%に当たる1億7,000万香港ドルは一般運転資金に使用されると述べた。
今回の流動性向上は、2020年第1四半期にティグレ デ クリスタルのゲーミング営業が深刻な打撃を受け、ゲーミング収益が8,840万香港ドルへと27.8%減少したタイミングとなる。
渡航制限あkら最も大きな打撃を受けたのがVIPで、ローリングチップ取扱高は前年比74%減の11億7,000万香港ドルに、勝ち金は60%減の1,600万香港ドルに落ち込んだ。
マステーブル・ドロップ(掛け金総額)は20%減の1億3,600万香港ドルで勝ち金は3,300万香港ドル、スロット収益は7%減の3,300万香港ドルに落ち込んだ。
ティグレ デ クリスタルの調整後プロパティEBITDAは5,810万香港ドルから970万香港ドルへと激減した。
サミット・アセントはまた、今回の 業績警告を通じて、2020年上半期の未監査連結収益がおよそ63%減少し、「親会社の株主に帰属する損失予想は多ければ5,000万香港ドル」と述べた。
ティグレ デ クリスタルは、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるためにロシア政府が発表した措置に従って3月28日に営業を停止し、7月16日に再開した。