横浜市は7月14日、IR(統合型リゾート施設)誘致について、同市のIR誘致への取り組みや背景などを林文子市長が説明する動画を公開した。同市では、2019年12月から全ての区を対象に市民説明会を行なっていたが、新型コロナウイルスの影響により残り6区で未開催となったままである。新型コロナの感染拡大を予防するためにも残りの区での説明会のかわりに、動画で市民への周知や理解を深めることを目的としている。ネット上での公開に加え、市の施設でDVDの貸し出しも行う。
公開されたのは「IRの実現に向けて」と題された約45分の動画で3部構成。
林文子市長から市民へのメッセージに続き、「横浜がIR誘致を目指す理由」や、「横浜IRの目指す姿」を30分弱の時間をかけて説明。また、「依存症や治安などの懸念事項についての取り組み」についても具体的に説明している。最後は、「説明会で市民からよくある意見や、質問に対する回答」を市長自ら発言する構成となっている。
横浜市では、山下ふ頭にIRを誘致することを目指し取り組んでいる。市は、その方針と取り組みを説明するとともに、財政面の問題(少子高齢化による税収減)などからIRに取り組む必要性、地元企業への発注促進による経済効果などを期待していることを説明した。