香港ジョッキークラブは、2019/20年シーズンの馬券売上が1,216億香港ドル(約1.7兆円)にのぼったことを報告した。新型コロナウイルスの影響にもかかわらず、これまでに3番目に大きな売上で前シーズンからはたった2.6%の減少となる。
場外馬券売り場がここ数カ月間休業や時短営業をしていたために、地元競馬への香港人客による売上は前年比8.3%減というより大きな打撃を受けた中、HKJCは2月上旬の売上26%減を乗り越え、シーズンを好調な状態でフィニッシュすることができた。
この回復には水曜のハッピーバレー競馬場でのシーズンフィナーレ中に記録した単一開催日割で過去最高となる売上16億香港ドル(約221億円)が含まれている。
HKJCのウィンフリード・エンゲルブレヒト-ブレスケスCEOは、「新型コロナウイルスの状況が継続的な戦いであることを理解し、油断できなきない状況である一方で、私が言えるのは香港コミュニティが協力し、その被害に打ち勝つための努力の中で極めて重要な役割を果たしているのを見て勇気をもらっているということだ。KJCはレースを続けながら、素早くそれら安全防護対策および方針を検討し、策定した。
フルシーズンを終えることができて嬉しく感じてはいるものの、もちろんこれまでずっと我々の主な焦点、そして本当の課題というのは、このスポーツが続くことへの願いとのバランスを取りながら、あらゆる場面で、スタッフ、ゲスト、そしてより広いコミュニティの公衆衛生と安全を守るために責任ある行動を取ることだ。
HKJCは同シーズンの合同賭金発売金合計が25.3%増の235億8,000万香港ドル(約3,262億円)に上ったことを報告しており、サイマルキャストの発売金は12.9%増加した。同団体は、2019/20年シーズン中に香港政府に121億1,000万香港ドル(約1,675億円)の税金を収めた」と述べた。
エンゲルブレヒト-ブレスケス氏は、「当クラブが継続してそのような貢献をできたことを非常に誇りに思っており、フルシーズンを終えた恩恵は、今後数カ月の間に香港全域の何百万もの人々が感じてくれることだろう」と述べた。