IRまたはホスピタリティ開発を計画する時に、コムテックアジアのような専門家のコミッショニング管理チームを雇うことで、大幅に費用を節約し、苦難を軽減することができる。
アジア統合型リゾート業界という競争の激しい世界において、大きな効果を生み出せるものは細 々としたものだ。そして最もコストがかかると分かるのは小さなミス。
コミッショニング(性能検証:Cx)管理の専門家であるコムテックアジアに聞いてみてほしい。20年以上前にアジア進出した、英国発のこの企業は数え切れないほどの大規模開発を近くで見てきており、最初から正しく行うことの価値を誰よりも理解している。
コムテックアジアのシニアCxマネージャー、ウェイン・サンダース氏は「統合型リゾートくらい大規模でユニークな建物に関して言えば、早い段階で適切な試験とコミッショニングを行うことが非常に重要だ。
エンドユーザーが抱える問題というのは、テナントが入った後、建物を維持することが非常に困難だということだ。Cx管理の実施という考え方は、スタート段階でできる限り多くの問題を解決して、エンドユーザーが引き継いだ時、対処すべき問題がない、設備の維持だけをすればいいという状態にすることだ。
名前の通り、試験およびコミッショニングとは、システムを試験、検証そして実証する段階的なプロセスであり、それらが承認された設計条件、そして適用される現地のおよび国際的な規約に従って稼働していることを保証するためのものだ。そうすることで、この初期の試験段階で生じる可能性のありとあらゆる問題は、即座にかつ容易に修正でき、より深刻で、通常、後にはるかに大きな費用がかかる修理を回避することができる。
しかし全てのコミッショニングが同じであるとは限らない。例えば、ベトナムではコミッショニングへの一般的なアプローチは、基本的に品質管理の重要な部分を除いて、ゼネコンまたは下請業者に自分たちで行うよう仕事を投げる事だ。
サンダース氏は、「問題があった場合に、契約業者から透明性を得られないであろうが故に、業者にシステムのコミッションを頼ることはいい考えとは言えない。彼らは、やり過ごすことのできない深刻な問題がない限りは知らせないだろう。
コムテックアジアが関われば、結果に関する透明性が非常に高い。問題がどれだけ小さくとも、クライアントに知らせ、そして契約業者は仕事を完了しない状態でやり過ごすことはできない。
それら全てが正しく行われることが極めて重要だ。なぜなら、よく目にするのが、私たちがもしQA/QC(品質保証と品質管理)と設備のスタートアップに関わらなかった場合、統合システムテストとなった時、常に問題が見つかるというものだ。あと我々が気付く問題というのはかなり大きな問題である傾向がある。系統的なプロセスに従っていればかなり小さかったであろうにもかかわらず。
そのようなプロセスは、1つ屋根の下に複数の業種が混在し、それぞれが独自の優先事項を持っている統合型リゾート開発にとっては、さらに一層重要になる。
カジノにとって、そのリストのトップには電力維持がある。「だから、コミッション段階中に我々がすることというのは、それを保証するための総合システムテストであり、停電が発生すれば、全ての緊急時ジェネレーターが設計通りに起動する」と話す。
ホテルでは、顧客満足度が常に重要な焦点だ。
サンダース氏は「ホテル客室またはオフィスビルに入った時、しばしば気付く問題の一つに、少しだけ寒すぎる、または少しだけ暑すぎるというものがある。そこでよくあるのが、温度調節装置を上げたり下げたりして、非効率に稼働し始めるというものだ。正しく性能検証が行われていれば、初日からその顧客満足を得られる」と続けた。
ここ最近ではマカオのウィン・パレス、フィリピンのオカダ・マニラ、そしてさらに直近ではサンシティが開発するベトナムのホイアナなどのIRプロジェクトを手掛けてきたコムテックアジアは、試験及びコミッショニングの包括的サービスを提供することで、施設を初日からより持続可能でエネルギー効率の良い状態にし、設備の信頼性と耐久性を保証し、重要なシステムを確立し、環境への負荷を最小化し、格別のエンドユーザー体験を提供する助けになることができると話す。
さらに重要なことに、コムテックアジアの仕事は、今後さらに生じてくる予期せぬ大きな出費に対して安心感を与える。
サンダース氏は、「我々にかかるコストというのは、平均してプロジェクト費用の0.5%から1%くらいであり、きちんと性能検証が行われていない場合にエンドユーザーにかかる費用と比べると非常に少ないと考えている。
また、我々がコミッショニングを行うことで、最後には問題が起こらない仕事を引き渡しておきたい。請負業者自身が、工事が完了すれば、彼らの仕事が終わると分かって現場を後にすることができるということだ。Cxをしていなければ生じていた可能性のある問題を修正するために呼び出されないということ。
初期の小さな費用が最終的にはるかに大きな費用を節約することになる」。

ウェイン・サンダース(WS):電気工事士として1997年に建設業界に入り、すぐにビル管理システム(BMS)に関わるようになり、そこで電気・機械プラントに関する非常に多くの知識得ました。
その後2001年に親しい友人から2カ月間の仕事でロンドンにある建物に出向いて、コミッショニングをするよう依頼がありました。これが結果として私の10年から12年の大部分を占めることとなり、データセンター、そしてデータセンター内のBMSのコミッションの仕事でヨーロッパやイギリス全土を飛び回るようになりました。繰り返しになりますが、それが本当に私にとって本当に、本当に良かったんです。全てに関する多くの知識を学ぶことができました。
2016年、意を決してアジアに来ることを決めました。香港のコムテックで数カ月間働くことから始めて、生活してみましたがあまり合いませんでした。しかし、その後、シドニーに行って18カか月間、巨大データセンターの作業を行う機会を与えられました。シドニーで1軒、メルボルンで1軒のデータセンターで作業しました。
2016年末、ベトナムに渡り、HSBCのバンキンググループのためにIST(統合システムテスト)をしました。そこで、今の妻に出会いました。ですので、ベトナムは私の人生でこれからも常に重要な部分となるでしょう。
幸運にもコムテックアジアが、ホイアン・サウス・ディベロップメント(HASD)の仕事を勝ち取り、ベトナムで事務所を開くことに決めました。今はベトナムにさらに進出しようとしている時です。
WS:日々の業務としては、ここベトナムでHoiana HSADプロジェクトに関してベトナム人チームを管理して、実施する必要のあるコミッシ ョニング作業に必要なバックアップが確実にあるようにしています。
毎日、毎日実施される予定のコミッショニングの一覧を受け取りますので、各チームメンバーにその日またはその週、期間が何であれ、彼らに役割を割り当てます。それでかなり忙しくしています。というのも、入ってくるコミッショニング報告書の全ての内容を把握しておく必要がありますから。
WS:文化です。カルチャーショックを受けました。でも本当に興味深い場所です。仕事面で言うと、異なるやり方で物事を進めます。香港ではかなり早いスピードで事が進みます。全てが常に動き回っており、全てを今すぐやらねばなりません。香港と比べるとほんの少しだけゆっくりなことを除けばこれは西洋諸国とあまり変わりません。
オーストラリアは、アジアとは全く違うことに気付きました。仕事への向き合い方において彼らははるかにのんびりしています。
WS:文化が本当に素晴らしいです。ベトナムの好きなところの1つが、人々がとても気さくで親切なことです。本当に家族を大切にしています。彼らがすることの全てが家族のためであり、それを見るのは本当に素敵なことです。
どこにいるかによりますが、だいたいにおいて気候が素晴らしいです。少し不快になることもありますが、慣れていきます。でも、ここに私を惹き付けているものは、人、そして彼らが本当に親切だという部分です。彼らは関わりたい、できる限り話がしたいと思ってくれています。私たちは団地に住んでおり、ご近所さんが毎週末ディナ ーに招待してくれます。