台湾の内政部警政署刑事警察局は6日、賭博容疑で、英国に本社を置くゲームソフト開発会社の台北市内湖区内のオフィスを家宅捜索し、台湾拠点の責任者を務める日本人の男や幹部、従業員計31人を連行した。同局が7日、記者会見を開き明らかにした。台湾中央通訊社が報じた。
同局が公開した内容によると、この会社は開発したゲームソフトを45のオンラインカジノプラットフォームに提供し、客の賭け金から得た利益の約5~8%を報酬として受け取っていたとされる。
警察は、昨年1月から現在までに客から投じられた賭け金総額は25億台湾元(約91億円)に上ったとみており、同社が不当に得た利益の金額は精査中だとしている。家宅捜索ではパソコン36台、携帯電話35台、現金56万元に加え、帳簿、賭博ゲームの資料などを押収したという。同局は6日夜に責任者や幹部らを賭博容疑で台湾士林地方検察署に書類送検した。