どうなる？「東京IR」都知事選は小池百合子氏が圧勝で2期目に突入

　任期満了に伴う東京都知事選挙が5日投開票され、現職の小池百合子氏（67）が再選を果たした。新型コロナウイルスの感染が収まらない中、小池氏は街頭に立つことなくオンラインによる選挙戦を展開。1期目の実績やコロナ対策の推進を訴え、下馬評通りに他候補を圧倒した。

　都内では5日まで4日連続で100人を超える新規感染者が発生しており、小池氏は「2期目の重責を担う責任を感じる。新型コロナは次の第2波に備える重要な時期だ」と覚悟を示し、今後も感染者の抑制と経済対策の両立という難問に立ち向かう。

　2021年に延期された東京五輪・パラリンピックについては他の候補が中止や延期を掲げる中「簡素化、費用を縮減し、都民の理解を得られる形で進めたい」と公約に掲げた。今後は追加費用の分担や大会の簡素化に向け、国や大会組織委員会との協力関係を築けるかも焦点になりそうだ。

　また、IRについては、選挙期間中も立場を明確に示すことなく「日本の経済成長や国際競争力を高める観光拠点として期待される一方で、ギャンブル依存症などの懸念の声もある。国の動向も注視しつつ、メリット・デメリットを総合的に検討していく必要がある」と話すにとどめている。

　今後の都政は問題山積で、小池氏の手腕が一段と問われそうだが、東京IRの可能性が残されたのは確かなようだ。