カナダのオンラインゲーミング大手、スターズ・グループは、20年1月-3月期に過去最高となるおよそ7億3,500万米ドル(約791億8,500万円)の収益を予想していると話す。これは新型コロナウイルス感染症が世界的に大流行する中、カジノおよびポーカーサービスの提供が増加したことによるもので、前年比では27%の増加となっている。
世界最大のオンラインポーカーサイト「PokerStars」を所有するスターズ・グループは、具体的な理由として、大半のスポーツ中止によってスポーツくじ収益が最低限に留まっているにもかかわらず、海外収益が44%増加した「3月に、オンラインポーカーおよびカジノ商品サービス全体での顧客活動増加の大部分が始まったこと」を挙げた。
同社ではまた、「2020年第2四半期にかけてもオンラインポーカーおよびカジノ活動の増加が継続して見られており、同四半期最初の2週間の一日当たりの連結平均収益は、2020年の第1四半期と比べておよそ33%高くなっている。同じ根拠で海外収益はおよそ75%も高くなっており、オンラインポーカーおよびカジノでの活動増加による恩恵を受けている」
営業利益は1.4億米ドルへと133%増加、調整後EBITDAは2億9,100万米ドルへと51%増加したと見られている。
この結果は、世界中の政府が様々な社会的距離確保政策やロックダウンを実施している中、多くのオンラインゲーミング事業者が報告した取引高の同様の増加を反映している。
スターズ・グループのラフィ・アシュケナージCEOは、「4月にかけて継続して好調な勢いが見られ続けており、ポーカーおよびゲーミング収益の高い伸びが、スポーツイベントの中止による影響の軽減に役立っている。
こういった勇気づけられる傾向、十分に多様化された収益性の高いビジネス、そして強固なバランスシートによって、当社は2020年、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行に関わるさらなる逆風を乗り切るための健全な状態を維持していると考えている」と述べた。