ニューサウスウェールズ(NSW)独立酒類・ゲーミング局は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響で、メルコリゾーツ&エンターテインメントが地元のカジノ事業者、クラウンリゾーツの9.99%の株式を取得した件に関する公開調査の大部分を延期することを正式に認めた。
昨年8月に発表され、今年の1月から実際に始まり現在も続くこの調査は、取引に関する様々な問題を調査しており、その内容にはクラウンが今でも、2021年開業予定の22億豪ドル(約1,430億円)をかけたクラウン・シドニーの開発のための制限付きゲーミングライセンスの保持に相応しい法人であるかどうか、メルコリゾーツへの株式売却がライセンスまたはその他規制上の合意への違反となるかどうかなどが含まれる。
メルコは当初、ジェームズ・パッカー氏のCPHクラウン・ホールディングスが保有するクラウン株を、2回のトランシェに分けて合わせて19.98%取得する予定でいたが、2月初旬に第2トランシェを中止し、その理由を新型コロナウィルスが世界的に流行する中、「中核資産」に集中する必要があると説明していた。
金曜、NSW独立酒類・ゲーミング局は、「新型コロナウイルスの現在の状況から、作業の全公的側面の再開が安全かつ実行可能と見なされるまで、カジノ調査の作業の大部分を延期することに決めた。
この決定は、新型コロナウイルスの現状、連邦政府および州政府の勧告と制限を慎重に検討した結果下された。
調査と公聴会は事情が許せば直ちに再開される。この件そして将来のタイミングに関しての最新情報は決定次第発表する」と述べた。
クラウンは、「この調査に関して、今後も全面的に協力する」と述べた。