MGMリゾーツ・インターナショナルは、2019年12月31日までの3カ月間に、マス・マーケット区分におけるテーブル・ドロップ(掛け金)の増加や高い勝率により、マカオの子会社であるMGMチャイナの収益が6%増え、7億2,700万米ドル(約798億2,400万円)にのぼったことを報告した。
2019年初頭にMGMコタイで25台の新製品のゲーミングテーブルの導入を強化したことで、同社はマステーブル・ドロップ(掛け金総額)が3%増加の21億1,000万米ドルとなることを見込んだ一方、勝率は2018年第4四半期の19.0%から24.0%へ上昇し、同時にマステーブルゲームの収益を前年比31%増の約5億520万ドルまで押しあげた。
しかし、VIPセグメントは23%減の85億2,000万米ドルと引き続き苦戦し、ペニンシュラの施設、MGMマカオでの売上高は前年比で33%減少となった。
MGMチャイナは、調整後EBITDARが10%増加して1億8,500万米ドルになり、調整後EBITDARマージンが1ポイント増加して25.5%になったことを、主にMGMコタイでの継続的な事業強化の結果として報告した。
全体として、マカオにあるMGMの2つの施設が、同四半期のグループ全体の収益の約22.7%に貢献した一方で、MGMリゾーツは純収益が4%増加し32億米ドルに増加したと報告している。
その業績報告の中で、MGMは、中国本土からのコロナウイルスの感染拡大を阻止するためにすべてのマカオのゲーム事業を閉鎖するという政府決定が、2020年第1四半期の財務に重大な影響を及ぼす可能性があるという警告を発した。
「MGMマカオとMGMコタイは、ホテルに未だ滞在する顧客に対し充分な非ゲーミング施設を提供するのに必要な業務以外、すべての業務を停止している」とMGMは述べている。
「当社は現在、最終的に営業停止期間が15日間を超えて続く場合、または結果として保有施設での客足減少に影響を及ぼし続ける場合、マカオでの事業中断期間を予測することが出来ないでいる。しかし、我々はこの事態がMGMチャイナの2020年第1四半期およびその後の潜在的な業績に重大な影響をもたらす可能性があるという予見をしている。
コロナウイルスが当社の業績に与える影響の大きさは、今後の進展次第。それは非常に不確実で予測できないものであり、後ほど明らかになるであろうコロナウイルスの重症度や感染拡大防止へのさらなる措置に関しての新しい情報を含んでいる」