香港に上場するナガコープでは、2019年にカンボジアの統合型リゾート、ナガワールドで、ゲーミング粗収益が20%増の17.2億米ドル(約1,887億円)、純利益が33%増加し過去最高の5億2,130万米ドルにのぼったことを受けて、25年の歴史で初めて株主に特別「ボーナス」を提案した。
昨夜、年間業績を発表したナガコープは、今後数カ月間に新型コロナウィルスによって財務上マイナスの影響を受けることを予想しているにもかかわらず今回の特別ボーナスの決定が行われたと述べ、ナガワールドの長期的な展望は堅調なままだと説明した。
ナガコープは報告書の中で、「当社としては新型コロナウィルスの流行は短期的な物になるという見解を持っているが、その流行にもかかわらず、最終配当および分配金として、2019年下半期に生まれた純利益の80%を支払うことを提案でき大変嬉しく思う。それに基づいて、当社は株主への1株当たり5.09セントの最終配当を提案する。当社がグループの25年の歴史の中で、株主全員に特別『ボーナス』の発表を提案することを決めたのは今回が初めてのこととなる」と述べた。
2017年下旬にナガ2をオープンして以来、高い伸びを記録し続けているナガコープは、全ゲーミングセグメントでのプラス成長を背景に2019年全体で、EBITDAが前年比31%増となる6億7,170万米ドルにのぼったことを報告した。
VIPが継続してトップを走っており、ローリングチップ取扱高は31%増の466.1億米ドル、そして勝ち金は16%増の14.4億米ドルだった。
マステーブルゲームでは、バイインが33%増の16.4億米ドル、収益は35%の3億1,830万米ドルとなり、電子ゲーミング機の投入金額は25%増の27.6億米ドルで勝ち金は22%増の1億5,810万ドルとなった。
ナガコープは、「この取扱高の伸びの要因は、カンボジアへの旅客数の増加に伴うナガ1とナガ2両方での訪問客の増加だった。特に、中国からの旅客は2019年1月から11月の間に20%の増加を記録した」と述べた。
同社は、ホテル客室売り上げもまた、ナガ1でのアップグレード工事で250室が一時的に稼働していなかったにもかかわらず、2019年は7%増のおよそ1,600万米ドルにのぼったと付け加えた。2019年、ナガ1の客室稼働率は、前年の75%から84%に上昇した。