マカオのゲーミング投資会社、エンペラー・エンターテイメント・ホテルが、2019年9月30日までの6カ月間に、会社の株主に帰属する利益が1億7,720万香港ドルへと37.4%増加したことを報告した。この伸びの背景にあったのは、同グループが、1年の間にマカオにあるグランド・エンペラー・ホテルへの保有比率を大きく増加させたことだった。
エンペラー・エンターテイメントは2018年10月、グランド・エンペラー・ホテルを運営するラック・ユナイテッドに当初保有していた60%の株式に加えて、さらに15%を総額4億6,000万香港ドル(約64億円)で購入したことを発表した。その後、さらに5%を加え、合計保有比率を80%にした。
月曜に半期決算を発表したエンペラー・エンターテインメントは、同期間のグループ全体の収益が6億7,790万香港ドルへと1.9%増加し、ゲーミング収益は5億5,950万香港ドルへと2.4%増加したことを明かした。同社はイン・ホテル・マカオも運営する。ゲーミングは収益の82.5%を占めていた。
現在のマカオ全体の傾向を反映し、同社のプラス成長を推進したのはマスマーケットのゲーミングだった。マス収益は3億7,130万香港ドルへと22.1%増、そしてスロット収益は2,100万香港ドルへと7.7%増となった。反対に、VIP取引高は97億香港ドルへと36.0%のマイナス成長となり、収益は1億6,020万香港ドルへと26.3%減少した。
エンペラーはこの期間、マステーブル67台、VIPテーブル10台そしてスロットマシン180台を稼働したと述べた。