ギャラクシー・エンターテインメント・グループのフランシス・ルイ副会長は、同社がすでに日本の8つの都道府県および政令指定都市のコンセプト募集(Requests for Concept:RFI)または情報提供依頼(Requests for Information:RFI)に回答し、大阪が年末までに事業者公募(Request for Proposal:RFP)を開始するいう報道の後で、現在9つ目を準備していると話す。
大阪府と大阪市は木曜、夢洲IRの事業者に求められる条件を定め、12月までにRFPを開始する計画をまとめた実施方針案を公表した。日本政府もまた、今週に入って、2021年前半にもIR認定申請を受け付ける予定であることを明かしていた。
この報道を受けた声明の中で、ルイ氏は、「ギャラクシーは日本政府が目標として掲げる、世界最高峰の統合型リゾートおよびMICE施設を開発し、地方自治体、政府および日本の経済界にとって強力なパートナーとなれることを強く願っている。
これを支えるにあたって、当社ではこれまでに複数の候補地の徹底した評価を行い、多くの都市、都道府県そして政府機関と積極的かつ熱心に協力し、情報、アイデアおよび当社の経験を共有しながら、IRが日本に作り出すことのできる機会を徹底的に評価する支援をしてきた。
これまで、8都市のRFIおよびRFCへの提案書を提出した。最近では大阪府・市へのRFCの提案書を提出し、現在、横浜市の提案書を準備している。当社では、日本で世界最高の統合型リゾートを開発できるよう一層の努力をする所存だ。
今週、政府より2021年前半に行われる統合型リゾート施設の認定申請に関するスケジュールが発表された。これを踏まえて、2020年には、各候補都市が事業者を決定することになる。
当社は、健全な財務体制のもと、世界クラスの統合型リゾート開発を行なっており、日本においても、統合型リゾート開発・運営を行い、日本および世界中からの観光客をお迎えし、日本全体の観光振興に貢献したいと思っている」
ギャラクシーは日本の複数のIR候補地に入札を行う予定であることを明かしており、MGMリゾーツ、ゲンティン・シンガポールと並んで、大阪でのIRレースに残った3社のうちの1社だと言われている。
ルイ氏の声明の注目すべき点は、ギャラクシーの日本戦略が、「大阪ファースト」を掲げるMGM、または最近同様の「横浜ファースト」方針を発表したメルコリゾーツ&エンターテインメントとは大きく異なるということだ。