最高執行責任者、マカオ
ギャラクシー・エンターテインメント・グループ
パワースコア: 1,475
昨年の順位: 16
評価理由
• 2007年にザ ベネチアン マカオの開業を支援
• マス市場に特化した数十年にわたる上級管理職の経験
ケビン・ケリー氏は2015年にマカオ事業の最高執行責任者に任命され、ギャラクシー・エンターテインメント・グループのマス市場での存在感を強める任務を課せられたが、その結果は、同氏がギャラクシーを現在この分野で支配的な会社へと鍛え上げたことが物語っている。
この状況を確実に保てるよう、同社は現在、主要施設であるギャラクシー・マカオで最新の拡張アジェンダに着手し、業界を率先している。
2021年初頭にオープン予定のギャラクシー・マカオのフェーズ3には、1,500室のホテルとMICEに向けたギャラクシー・インターナショナル・コンベンションセンターが含まれ、2022年にオープン予定の3,000室のホテル企画であるフェーズ4に向け、準備作業も進んでいる 。
これらの拡張イニシアチブから、マカオのゲーミング粗収益の市場シェアでのリーダーの座を賭けた競争で、ギャラクシーがラスベガス・サンズに十分追いつける可能性があるが、その間にいくつかの課題も存在する。
ギャラクシー・エンターテインメント・グループは、今年第2四半期の純売上高が前年同期比5.4%減の131億7,000万香港ドルとなった。これは、VIPの売上高が37.9%減少したことと、現在の地政学的環境の影響によるものである。
そのような状況ではあるが、ケリー氏は確かに、高いプレッシャーにも慣れていると言える。ザ ベネチアン マカオの開設を皮肉にも手伝うこととなったラスベガス・サンズの運営で上級副社長を務めるなど、同氏には40年の業界経験がある。