アジアのゲーミングにおける最も影響力のある50人をランク付けするために、委員会は80人以上の候補者を検討した。次の5人はPower 50にふさわしく、来年新たに加わる可能性が最も高いと考えられている人々である。彼ら5人を51〜55位にランク付けしたが、以下ではアルファベット順に紹介する。誰が51位となったか、当ててみよう!
アンドレア ・ ドミンゴ
会長兼CEO
PAGCOR
フィリピンのアミューズメントおよびゲーミング企業の責任者として、アンドレア・ドミンゴ氏は規制当局であり事業者でもあるという珍しい立場にいる。同氏がランクインしたのは、PAGCORの46のカジノで19年上半期に当局のゲーミング粗収益を9.3%向上させ、366億ペソ(億790億円)にさせたという、事業者としての手腕が評価されたためである。また、2019年に約80億ペソの税金と手数料をもたらすと予想されるフィリピンのオフショアゲーミング事業者の事業計画の実行と強化も監督した。
スチュアート・マクグレガー
会長
ドナコ・インターナショナル
2004年からドナコの会長を務めるスチュアート・マクグレガー氏は、過去15年間、会社を先導してきたが、直近の12カ月こそが間違いなく最も過酷な時期であ った。今年に入って以来、ドナコはカンボジアのカジノの元ベンダーとの一連の法廷闘争に直面し、ベトナムの施設であるアリストの顧客を中国近辺の国境から渡ってきた犯罪組織に脅かされ、創業者のジョーイ・リム氏を劇的な株主の動きで取締役会から追放した。しかし、マクグレガー氏は、ドナコの戦力が高く保たれ、新たな取締役会が設置されたことで、2020年にその恩恵を受けられることを望んでいる。
ダミカ・ペレラ
会長兼業務執行役員
バリベル・ワン
スリランカの最も裕福な男性は、バリーズ・コロンボ、ベラージオ・コロンボ、MGMコロンボを所有し、国内で5つあるカジノ営業権のうち3つを所有しているが、クイーンズベリーに2億米ドル(約218億円)の統合型リゾートを建設するという計画は、2017年に政府によって打ち壊された。しかしペレラ氏は、近隣のインドでのカジノゲーミングを厳格に管理することで利益を上げ続けているため、これを受けて同氏が怯み過ぎることはないだろう。
ラヴィ・ウェジェラトネ
会長
ランク・ホールディングス
ランク・ホールディングスのラヴィ・ウィジェラトネ会長は、「スリランカの5つのカジノ営業権のうち2つ(残り3つはダミカ・ペレラ氏が所有)を所有するカジノ王」の1人で、不動産から水力発電、物流、輸送拠点までの全てに関心を持つ最も権力のある人物の1人として長い間君臨してきた。同氏は、1994年にスリランカ最大のスター・ダストを初めて購入し、その後すぐに2件目のカジノ・マリーナ・コロンボを建設した。同氏の純資産は、5億米ドルをはるかに超えると推定されている。
ヨー・テヨル
社長兼CEO
グランド・コリア・レジャー
ヨー・テヨル氏は、2018年6月にグランド・コリア・レジャーを引き継いだが、国営の外国人専用カジノの事業者として収益の減少を改善させるのは簡単ではないようである。GKLは、ソウルで2つのカジノを運営し、セブンラックのブランドで釜山に1つのカジノを運営しているが、市場の主な競争相手であるパラダイス・グループに遅れを取り続けている。なおパラダイス・グループには、仁川に建設したての統合型リゾートという利点がある。GKLは、2019年9月までのカジノ売上高が2.3%減の3,601億3,000万ウォンであったことを報告し、第2四半期の利益は26.2%減少している。