日本で統合型リゾート開発を目指すレースからの撤退を決めるなど、シーザーズ・エンターテインメントは、近く迫るエメラルドリゾーツとの合併の一環として、一連の費用削減のための取り組みを実施しており、水曜、同社のCEOはその結果すでに最大1億米ドル(約108.93億円)の費用を節約したと述べた。
19年第3四半期業績報告の中でシーザーズの費用削減策の効果について話したトニー・ロディオ氏は、主に日本だが、他にもギリシャやオーストラリアのゴールドコーストでの機会など大半の海外拡大計画を中止するという決断を、来週の合併に関する株主投票を前にした事業合理化における重要な要素として挙げた。
ロディオ氏は、「前回の四半期決算報告で、この取引をクローズさせる時までに、2,500から5,000万米ドル相当の費用を事業から取り除く事が目標だと述べた。今日、その予想を7,500から1億米ドルの間のどこかにすると言えてうれしい。そしてその数字は範囲の上限に近いものになるだろう」と述べた。
ロディオ氏は、シーザーズがコンサルタント、外部委託そして専門家サービスの使用削減と併せて、「日本や他の地域でのライセンス獲得に向けた世界での取り組みを停止」したと述べた。約50人の会社従業員も、希望退社プログラムを活用したと同氏は述べた。
業績報告の中で、すでに開発が進められている仁川の7億米ドルのIR、シーザーズ・コリアへの言及はなかった。
シーザーズは19年第3四半期に、ラスベガス施設での売上が9.73億米ドルへと6.9%のプラス成長となったことに後押しされて、純収益が22.4億米ドルへと2.3%増加、調整後EBITDAは6.35億米ドルへと5.8%増加したことを報告した。
しかしながら、最近シーザーズが売却に合意したザ リオの土地と建物に関して3.8億米ドルの減損損失を認めたことによって、18年第3四半期の営業利益から、今回は6,800万米ドルの損失へと転落した。
シーザーズとエルドラド両社の株主は、来週金曜の11月15日にこの2社の173億米ドルの合併計画について別々に投票を行う予定をしている。