MGMリゾーツのジム・ムーレン会長兼CEOによると、MGMチャイナはマカオのプレミアムマスのパイの一部を奪うことに目標を定めており、MGMコタイの成長が続き、VIP用の宿泊施設、ザ マンションが完成したことで、プレミアムマスセグメントへの扉は開かれている。
ムーレン氏は、火曜に行われた19年第3四半期業績報告の中で同社のプレミアムマスへの熱意を語った。同四半期の業績はMGMコタイの伸びを背景に、57.8億香港ドル(約797億円)の増収となり前年比で22%増加した。MGMコタイではVIPとマスの両方が高い伸びとなったが、ムーレン氏は最近オープンした招待客限定のプレミアムマスゲーミングエリア、マンション・ワンの業績が今後が期待できるものであったことに注目した。
同氏はまた、ザ マンションの27棟全てのVIPヴィラが完成したことでVIPからプレミアムマスへと一部クロスオーバーがあったことも指摘した。
ムーレン氏は、拡大するMGMチャイナのプレミアムマス顧客ベースに関する質問への答えの中で「先ずは第一に、全てを完成させて営業させることが必要だった。ザ マンションは営業を開始し、全てのヴィラが動いている。それに関しては本当に前向きな反応を受け取っている。そしてそれによって、(これまで)あまり入り込むことができていなかった別のセグメントへと動くことができるようになってきた。そのセグメントに価値を付加することについては、本当に上手く進んでいる。この四半期の(プレミアムマス)ビジネスの20%以上が、新ビジネスであるマンションに直接起因しており、それは非常に重要なポイントだ」と述べた。
ムーレン氏はまた、19年第4四半期、マカオのマーケットシェアも増やしながらプレミアムマスセグメントを拡大し続けることへの自信を覗かせた。アナリストによると、MGMチャイナは前四半期には9.0%、1年前にはたった7.0%しかなかったそのシェアを19年第3四半期には10.2%に伸ばした。
ムーレン氏は、「メインの頂上に近づき始めると、それが加速していき、第4四半期に突入する中でプレミアムマスビジネスの好調が続いていることが確認でき始めている。まだVIPからマスへと移行しているビジネスが一部あるが、実際焦点を当てていることは、確実に正しい商品を提供するということだ」と述べた。