「IRゲーミングEXPO 2019」が24日、インテックス大阪で開幕した。27日まで。関西初開催となる「ツーリズムEXPOジャパン2019」と合同開催となっており、4日間で13万人を超える来場が予想される。
「IRゲーミングEXPO 2019」に協賛したIR事業者はGalaxy Entertainment Group(香港)Genting Singapore(シンガポール)、Las Vegas Sands(米国)、La Vogue Boutique Hotel &Casino(カンボジア)、Melco Resorts & Entertainmnet(香港)、MGM Resorts International(米国)、Suncity Group Holdings(香港)の7者。
なかでも注目を集めたのが”米ツートップ”のラスベガス・サンズとMGMだ。MGM日本法人のエド・バワーズ最高経営責任者(CEO)はオリックスの高橋豊典・グループ関西代表とともに登壇。これまでも大阪・夢洲での事業を最優先するとして「大阪ファースト」の方針を年明けから掲げてきたが、今回はさらに踏む込み、一途な思いを込めた「大阪オンリー」を宣言した。

今年3月に両社がコンソーシアムを組むことを明らかにしてから2社がそろって会見するのは初めてとあって、会見場は立ち見がでるほどの大盛況。オリックスの高橋豊典氏は「関西を活性化するため、最高のパートナーと提携することができた。この先35年間がっちりスクラムを組んでいきたい」とMGMとの相性の良さを強調「わたしたちの強みは地元や行政との連携。関西を活性化したい、と思っている企業と協力していきたい」と話した。
一方、米最大手のラスベガス・サンズはMGMの後を追って「大阪ファースト」の方針を発令し”略奪愛”に出ると思わせながら8月に横浜がIR誘致を表明すると同時に方向転換。この日、取材に応じた開発責任者のジョージ・タナシェヴィッチ氏は「横浜は魅力的な大都市。誘致場所も市の中心部に近く、47ヘクタールとIRに適したサイズだ」と話し、投資額100億ドル(約1兆800億円)規模の施設を建設する考えだ。

また、香港のメルコリゾーツ&エンターテインメントなどが横浜でのライバルになることについては「グローバルな実績があり、MICE施設の集客力や実績も知られている。他社は追いつけないだろう」と自信を見せた。
なお、大阪IRに参入予定のゲンティン・シンガポールは案の定、会社概要と海外での事例を説明したのみ。積極的なPR活動は慎んだ。
