10月1日から7日までの国慶節ゴールデンウィークの間にマカオを訪れた人の数は前年比11.5%となる98万人にのぼり、グレーターチャイナ市場からの訪問客数は94.7万人に達した。
しかし、観光客の流入はゲーミング消費に反映されず、アナリストは同期間のGGRは実際、2018年のゴールデンウィークの数字と比べて11%から12%の間の減少となると予想している。
JPモルガンのDS・キム氏、ジェレミー・アン氏そしてデレク・チョイ氏は、7日間を通じてのゲーミング需要は胸を躍らせるようなものではなかったと述べ、1日当たりの平均収益(ADR)は11.5億マカオ・パタカ(約152.28億円)となり、前年比では12%の減少を示していた。
アナリストたちは、「この減少はこの月に予想されている3%の減少に対して大きすぎるように見えるかもしれない。しかし、昨年10月に(大きな)起伏があったことを思い出してほしい。ゴールデンウィークは好調な滑り出しとなったが、習主席が月末の少し前に香港を訪問したことが一部原因となって、不調なフィニッシュとなった。12%の減少というのは実際、想定の範囲内だ」と述べた。
サンフォード C バーンスタインのアナリストは、GGRが11%減少して1日当たり11.6億パタカになると予想しており、これは旧正月中のマカオのADRをわずかに下回る数字となる。
これら減少は主にVIP取引高の低迷が原因となっており、VIP取引高は20%以上も減少したと見られている。
しかしながら、JPモルガンは、マスの取引高は「かなり堅調」だったと述べた。
JPモルガンはレポートの中で、「安心したことに、マスは予想を上回る結果を見せており、好調な訪問客数の成長率よりは明らかに低いものの、前年比での厳しい比較にもかかわらず一桁台後半の成長となった。これは、マスの傾向が期待を裏切らなかった7月以来初めてのことで、おそらく香港のデモ活動からの影響が弱まっている可能性があることを示している」と述べた。
アナリストたちは、VIPトレンドは、特に低かった昨年の数字を反映して、今後数週間「悪い度合いが低く」なると予想していると付け加えた。
マカオ政府観光局が発表した数字によると、ゴールデンウィークの訪問客数の中で、中国大陸からの訪問客が79.8万人(9.4%増)を占めており、香港からの訪問客数は13.6万人(43.2%増)だった。