ベトナムのフーコック島にある唯一ベトナム国民の入場が許可されているカジノ、コロナリゾート&カジノが、営業開始から最初の6か月間に税引き前利益が470万米ドル(約5億513万円)となったことを発表した。
1月に第1フェーズがオープンした21億米ドル規模のこのリゾートには3年間のトライアル期間が与えられており、特定の資格要件を満たせばベトナム人のギャンブル行為が許されている。要件の中には最低月給1,000万ベトナムドン(約46,100円)などがある。
今週発表した財務諸表の中で、コロナの親会社、フーコック・ツーリズム・インベストメント・アンド・ディベロップメントは、2019年上半期のグループ全体の収益が1.15兆ドンへと10%減少したことを報告したが、同カジノはその数字の半分以上を占め、収益は6,050億ドン(約27.91億円)となった。
注目すべきは、フーコック・ツーリズム・インベストメント・アンド・ディベロップメントにとってこれが唯一の黒字営業セグメントであることが判明したことで、ホテル、レストラン、ヴィラ運営そして業務提携の全てが損失を計上した。
カジノのウェブサイトには、100台のゲーミングテーブルと1,000台のスロットマシン、そして「プライベートスカイカジノ」を通じてVIP施設を運営していると記載されている。リゾートの第1フェーズの他の施設には、2千室の客室と10室のシーサイドヴィラを持つ5つ星の世界的ホテル、コンベンションセンター、シアター、ショッピングセンター、ウォーターパーク、スパそしてレストラン・バーチェーンなどがある。
カジノ運営はオランダのアップフィニティ・ゲーミング・マネジメント(Uppfinity Gaming Management)が行なっている。
ベトナム政府は、2016年に初めて3年間のパイロットプログラム計画を発表し、計画の下でベトナム国民は政府が選んだ3つの特定のカジノでのギャンブルが許可されることになっていた。今後オープンが予定されているその他2つのカジノの1つはベトナム企業のサン・グループがハノイ近郊に開発中のカジノ、そしてもう1つはヴァンドン特別行政経済区内に開発中のものになると言われている。