香港で上場中のインターナショナル・エンターテインメント社(IEC)は、2019年6月30日の年度終了日での収益が54.1%増加して4億5,690万香港ドル(約62億6,539万円)になったが、事業セグメントが新たに2つ追加されたことで損失も拡大したと報告した。
IECはニューワールド・マニラベイ・ホテル&カジノの運営と、施設のカジノおよび関連するゲーミング機器のPAGCORへのリースをこれまでの主な事業中心としており、11月に購入したウィガン・アスレチック・フットボールクラブの運営も始めたと年次財務報告で言及した。また、ポーカースターズのブランド名で陸上ベースのライブイベントとポーカールームをマカオ、日本、韓国、ベトナム、シンガポール、マレーシア、カンボジアで運営するために、ザ・スターグループとのコラボレーション契約に署名してからは、ライブポーカーイベントもこれに含まれている。
IECは水曜日、同社の年度終了日を3月31日から6月30日に変更したため、15カ月の一時会計年度を報告する中で、不動産のリースによる収益が22.1%増加して2億2,950万香港ドルになり、グループ全体の年間収益が50.2%に達すると発表した。
ニューワールド・マニラベイ・ホテル&カジノの客室料金の上昇と客室稼働率の増加により、ホテル事業の収益は30.5%増の1億4,130万香港ドルとなった。
ウィガン・アスレチック・フットボールクラブは、グループの収益の17.7%を占める放送、コマーシャル、試合当日の収入から主に得られる8,090万香港ドルの収益を追加したが、ライブポーカーイベントは520万香港ドルでわずか1.1%の貢献となった。IECはこれまでのところ、ポーカースターズブランドで2つのイベントを韓国にて運営している。
収益増にもかかわらず、金融資産の公正価値が5,180万香港ドル増加しただけでなく、新しいフットボールおよびポーカー事業セグメントの運営を通じて生じた損失により、IECの年間損失も38.6%増加して9,330万香港ドルとなった。