クラウン・リゾーツは、2019年6月期のオーストラリア施設での平準化収益が、主にVIPの低迷が原因で、前年比5.4%減となる29.5億豪ドル(約2,131億円)だったことを報告した。
メインゲーミングフロアの収益が16.9億豪ドルへと0.5%微増し、非ゲーミング収益が平準化ベースで0.6%増の7億5,210万豪ドルとなったにもかかわらず、クラウンが持つ2つの豪リゾート施設、クラウン・メルボルンとクラウン・パースでの合計VIPテーブルゲーム売上は380億豪ドルへと26.1%減少し、この年のVIP収益は18年度の数字から大幅に減少して5億1,340万豪ドルとなった。
結果、グループ全体の平準化EBITDAは8.7%減の8億210万豪ドル(英施設のクラウン・アスピナルズを含む)となり、平準化税引き後純利益は4.7%減の3億6,860万豪ドルとなった。
クラウンの旗艦施設、クラウン・メルボルンでは平準化収益が21.6億豪ドルへと5.4%減少し、VIP売上とVIP収益は前年比25.4%減のそれぞれ327億豪ドルと4億4,140万豪ドルとなった。
メインゲーミングフロア収益は1.5%増の12.4億豪ドル、平準化EBITDAは8.6%減の5億8,950万豪ドルとなった。
クラウン・パースでは、売上高が53億豪ドルへと30.1%のマイナス成長となったことで、平準化VIP収益は7,200万豪ドル、メインゲーミングフロア収益は2.1%減の4億5,420万豪ドルとなった。平準化EBITDAは10.8%減の2億2,180万豪ドルとなった。
オンライン・ベッティング・エクスチェンジのベットフェア・オーストラレーシア(Betfair Australasia)とソーシャルゲーミングビジネスのDGMゲームスからなるクラウンのベッティングおよびオンラインソーシャルゲーミング事業では、スポーツくじサイトの売却によって収益は55.6%減の1億3,010万豪ドル、EBITDAは2.7%減の2,610万豪ドルに落ち込んだ。