クラウン・リゾーツがアジア犯罪組織とつながっているという疑惑、そして同社のジャンケットとの関係への疑念を複数のメディアが報じたことで、いつのまにかクラウンが苦しい状況に追い込まれている中で、オーストラリア規制当局はクラウンのビクトリア州ゲーミングライセンスが取り消される可能性は無いに等しいと語る。
月曜シドニーで行われたゲーミング、レーシング、ウェジャーリング オーストラリア会議でのInside Asian Gamingのインタビューで、クイーンズランド公正安全労働事務局酒類・ゲーミングおよびフェアトレード臨時副局長代理のマイケル・サーキス氏は、「理論的には可能だが、最終手段だろう。
事業者が一度ライセンスを手にすれば、そのライセンスを失う可能性は非常に低いというのは当然のことだ。規制当局がきっちり仕事をしたとすれば、彼らは長い期間保有してもらうという考えでそのライセンスを出している。
だからといって時々に問題が発生しないということではない。問題への対処手段は様々だ。口頭注意、罰金、問責など。しかしオーストラリアには非常によくできた規制体系があり、ライセンス消失の可能性は非常に低い。そしてもし重大な問題がある場合、それは大抵個人の責任であり、その人物が会社から離れるだけのことだ」と述べた。
クラウン・リゾーツがクイーンズランドに実際の施設を持っていないことを考えると、クイーンズランド当局と、このカジノ事業者との間に直接的な関係はない。しかしながら、スター・エンターテインメント・グループのマット・ベキアーCEOが、彼の会社がアジア拠点のジャンケットを使用していることについて自己弁護を余儀なくされたことで、最近この問題はサーキス氏の管理範囲に入ってきている。スターはザ スター ゴールドコーストを運営し、36億豪ドル(約2,579億円)をかけてブリズベンにクイーンズワーフを開発している。
これらの報道にどう対応する可能性があるかを聞かれたサーキス氏は、「直接的な意味で、調査への特定の動機というものは持っていないが、このようなことが起こった時はいつも我々が行なった管理プロセスを一歩引いてから見て、自分たちの視点と、スターの視点の両方から見てそれらが満足のいくものであることを確かめ、管理が適切であることをダブルチェックする。他の規制当局や機関と連絡を取り合い、危険信号がないことを確かめている。もちろん、捜査をしっかりと見守り、そこでも目立った問題がないことを確かめる」と述べた。