クラウンリゾーツが、先週オーストラリアのメディアから向けられた疑惑に対して長文の反論文を発表した。その中で同社は報道を「扇動的で偏っている」と延べ、同社が誤解を招くジャーナリズムと呼ぶ複数の事例に反論した。
「クラウンに対する欺瞞に満ちたキャンペーンに対して事実関係を明らかにする」とタイトルのつけられた文書の中で、豪カジノ事業者、クラウンはアジアのジャンケット事業者との関係、マネー・ロンダリング対策管理、2016年の中国大陸でのクラウン・リゾーツの従業員19人の逮捕、そしてVIP客のビザ承認手続きに関する様々な告発を怒りをもって否定した。
特にクラウンは、6年以上前にクラウンがカジノを出入り禁止にし、今回金を受け取って発言していると言われている人物を含む複数の人物とのつながりや、クラウンが取引がないどころか、その存在も知らないというThe Companyと呼ばれる組織とのつながりに言及した。
同社はまた、メディア報道で言われているサンシティ・グループ以外の全てのジャンケット事業者との関わりを否定し、どのメディアもジャンケットが「世界のカジノの営業の一部として確立されており受け入れられている」という事実を伝えていないと述べた。
とりわけクラウンは、時事問題を扱う「60 Minutes」が放送したテレビインタビューの重要な情報提供者の客観性に疑問があると述べており、その1人が、2016年に逮捕されたクラウンの19人の従業員の1人で以前「クラウンに年棒の50倍以上の損害賠償を求めたが失敗」に終わっていた、ジェニー・ジアン氏だった。
マネー・ロンダリング防止法を軽視しているという非難への反論は限られていたが、クラウンはオーストラリア法執行公正性委員会(Australian Commission for Law Enforcement Integrity)による継続中の捜査に役立つこの種の情報を提供する機会を歓迎すると述べた。
同社は、「オーストラリア証券取引所に上場する企業、そして取締役会として、当社は常に最高レベルのガバナンスを持ち、確実に最高の水準にコミットするよう全力で努力している。これらの扇動的なストーリーに関わったメディアが同じ原則を守っていないことは非常に残念だ」と述べた。