クイーンズ州政府の依頼でPWCが行なった経済影響分析は、ファー・ノース・クイーンズランド地方のケアンズ市で国際観光拠点を開発することで、2,300の雇用を生み出し、最大で年間50万人の観光客を呼び寄せるだろうと予想している。
この数字はケイト・ジョーンズ観光大臣が今週発表したもので、地方の主要地域への訪問を増加させる戦略の一環としてクイーンズランドは1箇所または2箇所のIR開発を検討している。その2箇所目がゴールドコーストで、これについてはInside Asian Gaming8月号の特集記事で詳しく説明している。
ジョーンズ氏は今週、ケアンズの機会についてメディアに、「観光業の成長を目指すなら、熱帯の北部クイーンズランドにさらに何千人もの観光客を惹き付ける新しいインフラが不可欠だ。このレポートは、シンガポール、マカオ、メルボルンそしてパースがそれぞれの施設にさらに多くの訪問客を呼び込み、宿泊客数を伸ばした経験を参考にしている。ケアンズにより長く滞在し、より多くのお金を落としてくれる観光客の増加を目指すにあたって、実際に何が利用できるかを示してくれる」と語った。
ポーツ・ノース地区として知られる4.4ヘクタールのエリアが計画中の開発用地で、PWCは建設費用は6.65億豪ドル(約496億円)から8.15億豪ドルの間になると予想している。このIRには最大600室のホテル、住居スペースおよび商業用オフィススペース、そして総床面積の5%に制限したカジノが作られる予定。
クイーンズランド政府は最近、ケアンズでのIRライセンス入札にハードロック・インターナショナル、スター・エンターテインメント・グループ、ケアンズの現リーフカジノの事業者率いるジョイントベンチャーの3社を選定し、落札業者は「2019年末または2020年初め」までに発表される。