20社の旅行代理店で構成されるグループが、ベイジンインペリアルパレスホテルの元所有者に対する訴訟が解決するまで、ギリシャ神話カジノが入っていた同ホテルが提案中の再開発計画を保留にするよう求めている。
Macau News Agency(MNA)の報道によると、このグループは「ベイジンインペリアルパレス被害者の会」と呼ばれる団体を作り、エイマックス・インターナショナルの呉文新(Ng Man Sun)会長が所有するEmpresa Hoteleira de Macau社に対して訴訟を起こした。同グループは2016年のホテル閉鎖前夜に70,000室以上の客室を事前予約していたことに関連して1億マカオ・パタカ(約13.4億円)を負わされたと主張している。
この訴訟は、Empresa Hoteleira de Macauとサンシティ・グループのアルヴィン・チャウCEOが所有するビクトリー・サクセス・ホールディングスとの間で所有権をめぐる別の問題が起きる中提起されている。
どちらの会社がマカオの土地工務運輸局に開発申請を行ったのかは不明で、マカオ旅行業協議会の胡景光(Wu Keng Kuong)代表はMNAに対して、「ネットで再開発計画について知ったが、我々も再開発申請を誰が提出したかについては分からない」と語った。
ギリシャ神話カジノは、マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)の命令によって2015年12月に閉鎖され、その後ベイジンインペリアルパレスホテルに対して2016年7月22日付での封鎖命令が下された。ホテルの営業権は2017年1月12日に取り消しとなった。
エイマックス・インターナショナル・ホールディングスはここ数年カジノの元運営会社に会計帳簿の公開を求めていたが叶わなかった。同社は監査人からの意見不表明を解消するために今年になって3.53億香港ドル(約48.9億円)以上の価値があるギリシャ神話の24.8%の株式を除却処理することに決めた。株式は2月にマカオの現地投資会社、Fu Po International Limitedにたった38,000香港ドルで売却された。